28 (Thr) Oct 2004 [no.38]
 
 
写真が見れない人へ!

Norton Internet Security が「有効」になっていると写真が表示されません。

一瞬だけ外して見てくれ。

(アイオロス・ヴィンセント・エインズワース)
 
 
 
28 (Thr) Oct 2004 [no.37]
 
 
と思ったら…

帰ってきて続きを撮ろうと思ったら…

エセルの腹毛がすっかり隠していた……。

エセル…ママなんだな…でも、もうちょっと撮らしてくれたって……。

(アイオロス・ヴィンセント・エインズワース)
 
 
 
28 (Thr) Oct 2004 [no.36]
 
 
激写!! 2

尻四つ。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
28 (Thr) Oct 2004 [no.35]
 
 
激写!!

実は昨晩、産小屋の出入り口に子うさぎが三匹固まって寝ている姿を目撃した!
心の中でドウコに詫びた。本当に複数頭居たよ…。
デジタルカメラを片手に色々と工夫して取ってみたが、全て真っ黒。動画も真っ黒。
ただ、写真はPCで明るさなどを調整するとなんとかうっすらと固体が確認できる。
短い産毛がびっしりと生え、もちってしていて、犬みたいな顔をしていた…。白と凄く薄い灰色と茶色だ。

で、今朝、朝食をエセルに運んだら! 朝日の方が断然明るく産小屋を照らしている事に気付き、激写!

なんと、四つ子だった!

白と薄い灰色と、茶と焦茶。
発酵させているパン生地のように重なり合っていた。
で、今日は遅刻した。
所長には子供の写真を取っていて遅れたと言って置く。

「あの美人さん、妊娠できたのか?」

と聞いていたので日々励んでいると答えておいた。
ママという響きはあったかくていいよな…。エセルが1日も早くそう呼ばれますように!

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
26 (Tue) Oct 2004 [no.34]
 
 
お転婆エセル

今朝…明け方、何やら大きな音がするのでエセルの部屋を覗いてみた…。

エセル…お前、また抜け出したのか……。嬉々として俺とエセルのデスクや備え付けてある本棚の上を行ったり来たりするエセルは、お腹に抱えた重いものがなくなりすっかり身軽でその事を満喫しているようだった。

そんなとこまでエセルに似なくてもヨロシイ!

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
25 (Mon) Oct 2004 [no.33]
 
 
かんべんしてくれ…(涙)

予定より一泊多く家を留守にしてしまった。もやもやする気持ちのままに玄関を開けると…

エセルが出迎えてくれた……

エセル! お前、どうやってあのゲージから出たんだ?!!!!
どうやら小屋に飛び乗りそこから出た模様…。無邪気に愛くるしい表情で出迎えてくれたのは滅茶苦茶可愛かったが、エセル…授乳はどうしたんだ?!授乳は??!!
小屋を覗き込むと食事や水は殆ど減っておらず、一体何時から飲まず食わずなのか…眩暈がする…。
おまけに痩せただろ? お前!

子うさぎがちらりと見えた。動いている模様。頼むよ…エセル…母乳だけは、あと盲腸糞もだが、1日一回はやってくれ……。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
23 (Sat) Oct 2004 [no.32]
 
 
初めての留守番

どうしてもアイオロスと二人で家を出なくてはならない事情があって、ウサギのロスとエセルを丸二日家で留守番させることになった。
ウサギは体が小さいので、丸一日水も食料も切らしてしまうと、体調を崩してしまう。
考えた末、ドウコに相談し、4日分の水と食料を置いた上、小屋の周りをサークルで囲って若干の運動場を作ってやることにした。

気のない振りをして案外寂しがり屋のロス(人間のロスと同じだな)が、孤独で死んでしまわないか、実のところかなり心配している。
ウサギは寂しさで死ぬというし…
(エセルは今子育てに忙しいから、多分大丈夫だろう。普段から甘える割に、一人なら一人で好き勝手やっているし)

今は、大丈夫だと言ったドウコの言葉を信じるしかない…

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
22 (Fri) Oct 2004 [no.31]
 
 
…よかった…

これで、白が一羽もいなくて、ロス似の仔ウサギだけが残っていたら、仔ウサギにあらぬ疑いをかけられるところだった…
アイオロス(人間)は本気で、ロス似の仔ウサギが他のウサギの授乳を妨害していると信じているからな…
そこまで目の敵にするのは、もしかして、自分にも心当たりがあるのか?
小さい頃に、アイオリアの食事を取り上げたとか…

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
22 (Fri) Oct 2004 [no.30]
 
 
純白

あまりにも床板の下が凄まじくなってきたのでシートを取り替えた。
ちらりと見えた。
小さな、純白の毛のかたまりノ。

女だったら姫。

男だったら里子決定。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
21 (Thr) Oct 2004 [no.29]
 
 
誤解

ロス(ウサギ)を撫でた手で、君を撫でているんだよ?
もう少し、ロス(ウサギ)くらい泰然と構えていなさい、という願いを込めて。

…ちなみに、途中で眠くなったのは仕方がないとして、寒いからといって人の体で暖をとらないでくれないか?
木の床の上でどう転がったところで、暖かくはならないよ?
お陰で今日は体があちらこちら痛い…(溜息)

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
21 (Thr) Oct 2004 [no.28]
 
 
キャンプ生活

昨夜、何故かエセルは機嫌が良かった(ケーキのせいか?)。気前がいいと言うのかもしれない。なんかだか知らないがソファーで俺の頭を膝に抱えて「ヒーリング」だとかなんとか言って盛んに俺の頭部を撫でていたが…ありゃなんだったんだ?
っていうか、俺を撫でた手で、近寄って来た茶色のチビを撫でるな。

まあ、ちょっと気分が落ち着いたんで、エセルを誘ってエセルの小屋の裏に毛布を敷いて寝てみた。
灯りを落して暫くした頃、小さなものの動く音と、「ちゅー」ともなんとも言えない、おしゃぶりにしゃぶりつくような音がした。

気が付いたらその場でエセルと丸くなって寝ていた。

安心はしたが、ドウコ…あれは絶対に四匹もいる音じゃないぞ。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
20 (Wed) Oct 2004 [no.27]
 
 
Re:はてしない一週間


エセル(ウサギ)はすぐに齧り付いたけれど、アイオロス(ウサギ)はなかなか齧ろうとしなかったよ。稲穂。
初めて見たものでも躊躇なく齧ることもあるから、もしかしたら農薬の匂いがするのかも知れない。
矢張りアイオロス(ウサギ)は利口だな。

ウサギのエセルは子育てで忙しいから、アイオロスにでも添い寝してもらったら如何かな?
…なんて言ったらきっと果てしなく拗ねて更に食が進まなくなる上、ニコチンとアルコールの摂取量が倍増することは目に見えているので。

甘いケーキと紅茶でひと心地ついたら、ウサギの毛づくろいの代わりに大きな茶色い熊の毛づくろいをすることにしようか(笑)。

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
20 (Wed) Oct 2004 [no.26]
 
 
はてしない一週間

本当によれよれになってきた気がする。後二日の出勤…。地獄だな。

肌寒い毎日が続き、小雨のためか吐く息が若干白い。
食後の熱い珈琲が恋しいので、チューブのパン屋に寄って幾つかエセルの好きな菓子とつまみを買って帰る。
アジア系の店で、何故だか知らないが稲穂を貰った。
10月は稲穂なのか? アジア。

土産の稲穂は早速エセルのおやつになった。あんまりぱりぽり食べるので途中で取り上げる。農薬が付いているかもしれないからな……ていうか…まるで食べさせてないみたいじゃないか…エセル…。
小松菜も白い口元を緑色に染めてしゃりしゃりと鉛筆削りのように削って消してしまう。

兎に角、後二日の我慢だ。
今度産小屋を作る時は、上に透明なプラスチックかガラスの板を嵌めた箱にしてその上にベニヤ板を置くぞ。

エセル・シュローズベリは居ないそうで、じゃ、今晩隣に寝てくれるのは誰なんだろう?

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
19 (Tue) Oct 2004 [no.25]
 
 
Re:だんだん音がしなくなっていく…


昨日から、ぱったり産小屋の音が止んだ。
手袋をして掴んだ子ウサギにちゃんと乳をやっているか非常に心配だが、水とペレットは順調になくなっている。エセル(ウサギ)は食べ過ぎの癖はないから、本当におなかがすくのだろうと思うのだけれど…
考えられる希望的な可能性としては、昨日あたり子ウサギの耳が開通しているはずだから、自分のたてる音がわかるようになって音を潜め始めた、ということ。
勿論、悲観的な可能性についてはここに挙げるまでもない…。

あんなに元気だった子ウサギが、弱っているのでなければいいのだけれど…
アイオロス(人間)の方は既に心労で頬に影が出来ている。多少精をつけた方がいいかと夕食のメニューを変えてみたが、あまり食欲もすすまないようだ。(気持ちはわからないでもないが。)
軽口を叩く割には、夜も早々に休んでしまうし、存外こういったプレッシャーに弱い性質らしい。
喧嘩の血は平気なくせに、内蔵から出る血には弱いらしいし…

まあ、どれほど我々が心配したところで、まだ毛も生え揃っていない子ウサギを我々が育てきれる筈もないから、あとはエセル(ウサギ)の母性本能を信じるしかないのだけれど。
アイオロスは既に週半ばで疲れきっているが、こんなに一週間が長いのは初めてだ…

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)

p.s

アイオロス・ヴィンセント・エインズワースへ。
この家にエセル・シュローズベリという名前の人間は居ないので悪しからず。
 
 
 
19 (Tue) Oct 2004 [no.24]
 
 
だんだん音がしなくなっていく…

今日のエセルはお腹を下し気味。軟便を床にばら撒き…その上で寝そべっていた……(時々こいつの感性が分からなくなる…)。
ひょんな拍子で立ち上がったエセルの腹に、右側の多分列では一番上にあたる箇所に、ピンクのポッチが見えた。
心なしか腹毛が少しボサボサしているように見える。

夜、帰宅してからエセルの便を確認。丸い形態に戻っていたので一安心。一足先に帰宅していたエセルにエセルの事を尋ねると、本日は終日ゲージの中に放し、エセル用のパネルヒーターを床に敷いてやったとの事。うーん…昨日、蕪の葉っぱをやり過ぎたのか…?

で、寝る前にエセルが、今日は音を聞いていない…と。産小屋の裏に回ってこっそり静かに伺ってみたが音がしない。昨日、あれだけジタバタしていたのに…と。

……。

エセルにエセルを撫で付けさせている間に小屋を覗く。ぎりぎり産小屋の入り口まで手を入れて写真を取ってみたが、昨日より量が増えたように思うエセルの腹毛しか写らない…。

どうしたものか…。
子猫用のミルクの準備が必要か?
うさぎは鳴かない動物だが、せめて赤ん坊の間くらいは鳴いて欲しい……。

(アイオロス・エインズワース)


エセル・シュローズベリへ

途中で止められるわけ無いだろう、分娩。でも、今のお前なら、いっぺんにあれくらいの大きさなら頑張れば3匹くらいは産めそうだから、後は日々の努力でなんとかなるんじゃないか?
股関節の柔らかさも重要だっていうし。



 
 
 
18 (Mon) Oct 2004 [no.23]
 
 
赤子

よくよく考えてみれば、赤子を産む生き物というのは割合に少ないような気がする。
卵の殻という狭いスペースでの成長を余儀なくされる鳥類、妊娠期間が短いネズミやウサギ、有袋類にあとは人間程度しか、すぐには思いつかない。

ウサギは、明らかに質より量で生体数を確保する生物だ。(ウサギの)エセルはミニウサギとしてそれほど大きい体ではないが、出産前には若干腹がふくれ重たそうだった。ふくれたといっても人間の母親のように、明らかに激しい運動が不可能なほどにふくれるわけではない。その体の中に、時には10羽の子供を抱えているというのだから、一羽一羽の大きさなどソラマメ程度のものだろうと勝手に思い込んでいた。

が……。
本日、初めて見た赤子ウサギは、体長10センチに及ぶまるまると太った子ウサギだった…

アイオロスではないが、あれをあの体のエセルが産んだのかと思うと…若干寒い思いを禁じ得ない。確かに、二日前の明け方に夢うつつにエセル(ウサギ)の小さな鳴き声を聞いたような気がするが、人間の母親ほど大声を上げるわけでもない。あの大きさのものを何匹も声を出さずに産み落とす生命力に、暫し感嘆する。産小屋の中は極力綺麗にしておくそうだから、トイレにこびりついた血と、床に散った若干の血痕が出血の全てだと思えばそれほど大した量の出血ではないのかもしれないが…
アイオロスは既に正視できない状態だし、私ももし自分が同じ立場だったら途中で産むのを諦めるかもしれない。矢張り、女性の気持ちの座り方は我々の比ではない、ということなのだろう。

外に出てしまった子ウサギは、幸いなことに、元気で力も強く、手袋をした手で掴もうとしても必死で床網にしがみついていた。あの小さな体であれだけの力を持っているというのだから驚きだ。それだけ力が強いから、エセル(ウサギ)の乳をくわえたまま外までついてきてしまったのかも知れないが。
ドウコの話によれば、外に出た子をそのままにしておくと、母ウサギが食べてしまうそうだ。
そうならなくてよかったとほっとする反面、昼頃懸命に陶器の器をトイレの近くまで引っ張っていたエセル(ウサギ)の母性本能に感心した。あれは、落ちてしまった子ウサギを隠そうとしていたのだ。現に、餌の残量が少ないことに気付いて陶器の器を取りのけなければ、子ウサギがそこにいることなど気付かなかったのだから。
トイレと壁の隙間にうずくまった子ウサギは、エセル(ウサギ)が急ごしらえで集めたのであろう新聞のくずの中で丸まっていた。もしかしたらそのままそこに置いておいても彼女は育てたのかも知れないが、まだ産毛もない赤子には新聞の布団では寒かろうと思い、結局巣箱の中に入れてやった。子ウサギは、エセルがいつの間にか抜いていた大量の腹毛の布団の中に、自力で潜り込んでいった。入口に置くのが精一杯だったので、産小屋に入って来たエセルに踏みつぶされないか若干心配だったのだが、あの調子ならちゃんと奥まで這って行くだろう…。

漸くほっとして肩を下ろすと、背後に若干怯えつつなんとも言えない表情で肩を縮めているアイオロスがいた。
「…かわいくない……」
すっかり憔悴した様子で呟いた台詞に笑ってしまった。赤子なんだから、当たり前じゃないか。私も君も、産まれた直後はあんなものだったんだよ?

ドウコに電話したら(既にドウコへの質問電話は毎日の日課になってしまった)出て来た赤子はどんな色だったか、とのこと。焦げ茶色だったと答えたら、恐らく父親のアイオロス似だということだった。ウサギの毛の色は、その下の皮膚の色と同じなのだそうだ。
アイオロスと同じ姿だったら、ドワーフになるからきっと可愛いだろう。毛が生え揃うのが楽しみだ。

久々に陽の光のもとで見たエセル(ウサギ)は、頬がこけ、美しいピンク色だった耳も透き通るような白になっていた。
母乳は血から作られるそうだから、若干貧血になっているのかもしれない。ペレットは切らさずに与えているが、増血を促す野菜でも与えた方がいいのかもしれない。かといって、ほうれん草は与えられない(石が出来る)から、選択に困るところだ。
初めてでも、一人で巣をつくり(どうやら子供が産まれて暫くしてから布団を用意したような気配があるが)一人で子供を産んで、毎日乳を与え、巣から溢れた子は精一杯隠してやっている。なかなか、母親として立派にやっているもののようだ。

エセル、お疲れさま。

p.s.
父親のアイオロス(ウサギ)の方は、妻の苦労も知らず、毎日暢気に遊び歩いている。アイオロス(人間)の方がよほどエセル(ウサギ)の夫のようだが、少しはアイオロス(ウサギ)を見習って落ち着いてほしいと思うのは私の我侭か。

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
18 (Mon) Oct 2004 [no.22]
 
 
死ぬかも……俺が……

今朝、エセルにおはようと言いに行くと、エセルはとてもぐれていた。目が。
どうやら狭い小屋に入れられっぱなしで、それがお気に召さないらしい。可愛そうだったのでちょっとだけ小屋から出し、ゲージの中に出してやった。広々とした雰囲気に、大きく伸びをするとエセルはふんふんと周囲を散策し、満足すると愛撫を強要してきた。
腹は確かにスマートになっている模様。
黙って撫でてやっていると「カサコサ」と音がする。
エセルが、食事の準備が出来たと呼びに来た。
「カサコソ」と音はし続ける。
エセルが、怪訝な表情で小屋の中を覗き込むのでつい「覗くなって言われただろう?」と一言。
と、エセルが静かに「そのまま撫でていてくれ」と宣う。本番に上がったような表情。
エセルはゆっくりと静かにゲージの中に入り、小屋の前に跪き、目を細めて顔を寄せた。
「音がする…」
そりゃ、俺も何度も言っているだろう、と言いかけた時、「外に子供が出てる」と静かな一言。
俺の血液は音を立てて体の中を下がった。

外? 今、外って言ったか? シュローズベリさん?!

「今朝、エセルがガタゴト音を出していただろう? 陶器の食事入れをトイレの際まで寄せている。その、トイレの際の奥から音がしているんだ。……あ、やっぱり絶対に居る。今新聞が動いた」

やーめーてーくーれーーーー!!!(ムンク風味のエインズワース心の絶叫)

エセルはすらりと身を翻し、ダイニングに戻るとフォークに脱脂綿を巻き、さらに包帯でその脱脂綿を固定したものを二本作成。園芸用の手袋(新品)を手に嵌め、再び戻って来るとエセルをここから離してリビングで遊ばせろとの事。
エセルは、さらに広々とした久しぶりの景色に意気揚々と冒険の旅に出掛けた。
俺はエセルの後を付いてダイニングに移動し、ダイニングとエセル部屋の仕切りを作成。
完成した仕切りを跨いでエセルの元に戻ると、エセルがドウコに電話を掛けている最中だった。
再度、恐々小屋ま中を覗くと、昨日には見えなかったエセルの腹毛の布団が産小屋のぼうっとした薄闇の中に見える。
布団、作ったんだ…エセル……なんとも言えない感動が沸く。

が、横ではエセルが電話を切り、フォークを持って小屋の中に腕を入れている最中だった。
「駄目だ…掴めない…」
エセルがくるりと振り向き俺を見上げた。
「手で掴んでもいいと思う?」

は?? なんの話??

「軍手をしているからなんとか大丈夫か…」
エセルは俺の返事も待たず不可思議な形になったフォークを手放し、今度は右腕だけを小屋の中に突き入れた。

で、……見えてしまった………。
グロテスクな物体……。
なに? あれ。ET??
しかも、なんか、仰向けになってジタバタしていたような…?
なんか、赤黒い、皮に覆われたミニマムな物体。
一瞬で目をそむけてしまった…。

その間にエセルはなんとあの物体を産小屋に突っ込んだらしい。
……本人がそういっていた。
しかも、あの物体が、自分からカサコソとあのふかふかのエセルの布団にもぐり込んだと。
……あれ、芋虫??

……気持ち悪いものを見た……。(げっそり)

エセルは再度ドウコに電話。
ドウコの話では、産小屋から出る母親に子供が乳房にぶら下ったままついて来てしまう事があるとの事。
それも、結構あるとの事。
その場合、素手でも構わないから産小屋に戻してやれと……。

俺は、絶対にやらないからな。
母親同士、エセルにやってもらえ、いいな? エセル。

しかし…。あれ以外音がしないから一人っ子かと思っていたら、ドウコは大意張りに断言した。
「一匹のわけない。どんなに少なくても3〜4匹は居る」

……あんな薄気味悪い生き物が、産小屋の中に三つも四つもいるのか…??
これからの事を思うと………。


いつか精魂尽き果てそうだ………。


(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
17 (Sun) Oct 2004 [no.21]
 
 
心労

今朝は良い天気だった。
バラのエセルも可憐な秋花を一輪可憐に揺らしている。

何から書き残せばいいだろう…。

そう、兎に角だ。朝起きて俺はエセルの小屋を確認した。エセルは寝そべっていた。俺はじっとエセルの腹を確認した。寝そべっているので大きさはよく分からない。
と、その時、産小屋からかすかに「カサコサ」と小さく動く音がした。暫く固唾を呑んで状況を静観する。

物音立てずに、しかしクレッシェンドの勢いを持って、俺はまだベッドの中に居たエセルの耳に囁いた。

「生まれた!!」と。

しかし、エセルが優雅に洗顔と着替えを済ましてエセルのもとに辿り付いた時、その音は消えていた…。

(まさか…食べた?)

水はよく減っているように見えた。食事は…あまり減っていない。
朝食が済んだらドウコに電話を掛けようとエセルがいい、無理矢理朝食を流し込む。
ドウコに電話をする。
初産の為、遅くなる可能性は十分ある。よって後二、三日は様子を見ろとの事。
暗澹たる気分で食器を洗い、バラの手入れをしていた処、エセルが強い囁き声で俺を呼んだ。

エセルの指差す箇所はエセルのトイレで、なんと、そこは……血に染まっていた…。他にも点々と小屋の中に血に染まった藁や床材が存在して……。
いや、産むって言うのはこういうことだ……。しかし、なんで血が出るんだ??
思わず目をそらせたら、エセルは「骨もないし大丈夫だろう」などと突拍子も無い事を言い出す始末。
しかし、しかしだ! 抜いて新生児に被せているはずの毛は微かに小屋の中に散らばっているだけで、エセルの純白の腹毛は未だ美しく生え揃っている。
育児放棄か? 育児放棄なのか?? エセル!!!

堪らず再度ドウコに電話を掛けると、
・覗くな
・視線を合わせるな
・放置しろ
と呪文のように言い切られた。
しかし、しかしだっっ!!
どうするんだ?!! 本当にエセルが、エセルが、なんだ、その、……食事にしてしまっていたら…だ…どうするんだ??!

ゲージの側で待機していたら、エセルに買い物に付き合えと言われ、エセルはさっさとゲージの周りを毛布で覆ってしまった。

祝日の買い物はそれなりに楽しかったが、ふとしたことでエセルを思い出し気持ちが落ち着かなくなる…。

夕食は、水もあまり減っていなかったし、ペレットも減った様子が無いが、小屋の柵越しにエセルの頭を精一杯撫で付けてやっていると、その間にエセルの食事を交換していたエセルが小さく呟いた。「音がする」と。

ああそうさ! 俺だってその音は今朝聞いたさ! だが、しなくなった。
今聞こえているその音が、何時までするか、明日になったらしなくなっているかもしれない。朝の音の正体は既に異なる経路を辿ってエセルの腹の中かもしれない。
どうするんだ??!!

火曜日までは小屋の掃除も禁止。
一週間は産小屋の覗き見禁止。
でも、一週間後に白骨が無いって誰が言えるんだ? ってか、白骨すらなかったらどうするんだ?!

頭がぐらぐらする…。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
16 (Sat) Oct 2004 [no.20]
 
 
Re:Re:出産における男の役割について

なんでお前ってそんなに冷静な訳?
なんでそんなに落ち着いていられる訳?

やっぱり男には女の気持ちは理解できん。

10ヶ月についてはさ、一ヶ月目に右足、二ヶ月目に左足ってな具合で、こう、一ヶ月毎に部品が生まれて、最後に組み立てるってのでどうだ?
これなら人間一人丸々一個生むより負担は軽いし、確かにお前が言うように10ヶ月蚊帳の外にいるよりマシだ。

でもさ…確かに俺はまどろっこしいのは徹頭徹尾唾棄するが、お前が妊娠したら、何とか七ヶ月ぐらいは我慢してみせる。絶対に、なんとか耐える。

男に二言はない。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
16 (Sat) Oct 2004 [no.19]
 
 
Re:出産における男の役割について

今年は山里に熊が沢山出没しているようだけれど、どうやら我家にも迷い熊が一頭紛れ込んだらしい。
家に戻ってからというもの、玄関とベランダの間をうろうろと往復すること百数回、気休めにコーヒーを呷る事7回、溜息をついて頭を掻き毟ること12回。
まあ、それはよいのだけれど、頼むから、三分ごとに私にエセルの安否を尋ねるのは勘弁してくれないかな…アイオロス。
心配は分からないでもないけれど、君も言う通り、所詮我々は茅の外なんだよ?

…それにしても、これで少しは分かっただろう。
ウサギの出産でさえこれなのに、人間の出産となったらこれが十ヶ月以上、まだるっこしい事が苦手な君に耐えられる筈がないと思うけれどね。

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
16 (Sat) Oct 2004 [no.18]
 
 
出産における男の役割について

男の性は女の性に新しい命を発生させる起爆剤になりうるが、後は全て女の性まかせだ。
新しい個体への養分の伝達、育成、保護。男の性は女の性を護る事で新しい個体を護る事に繋がるが、基本的にきっかけを与えてしまった後には、直接的には何も関与する事は出来ない。

固体が女の性と分離する場合も、固体と母体との関係のみが発生し、男の性は距離を置いた存在と為らざるを得ない。
ここに、既に固体に与えるパワーバランスのメカニズムは発生し、覆されないと考えられる。男の性であろうが、女の性であろうが、生まれてくる穴は女の性の内部から開かれる道であり、どんなものでもつまりは女の性の下に繋がる構造になるのだ。

……………。

どうでもいいが、夜のOBオケ練から帰ってみると、エセルがいやに細く見えた…。いや、多分、気のせいじゃないはずだ。絶対に身のこなしが軽やかだ。障害物を乗り越えるその軽妙なジャンプ。
…おかしい…。
昨日の晩は、こう、もっと、腰が重い…というか、全ての動作に気だるさが漂っていたというか…。

あんまり不安だっただったから、とうとうエセルにエセルを撫でさせている間にニッパーとペンチで、そりゃあもう静かに静かに音を立てないようにベニヤ板をはがし、籐の網目を一つ一つ切り、小さな穴を作った。屋根の部分に。

まさか、エセル、産んだが子育て放棄………腹の毛は綺麗に生え揃っているしな…。心臓がほんとうにドキドキしやがった。
で、多分、裸のウサギの赤ん坊死体はなかった…はずだ…。

しかし、どう見てもエセルの腹は小さくなっている。

練習中、よっぽど電話を入れようかと思ったが、まさかこっちのエセルは電話に出てまだ陣痛が始まっていない、などと答える筈も無く(答えて欲しいよ、まったく!)、ハプにも寄らず真っ直ぐ帰ってみれば、きらきらと光る黒い二つの眼を濡らして喜び迎える姿だったりして、本当に、もう……。

その後、一時間ほどエセルを観察して、兎に角なんとかまだ腹の中には別途固体がいるとし知れ……。

明日は17日で、今が実は既に17日の午前2時でまだ産んでいないから……。

一体いつ産むんだ?!! エセル!!

俺は、本当にお前の中に入っている物体がお前の腹を食い破らないか心配だよ!!!

頼むから早く生んじまってくれ!!!

(アイオロス・エインズワース)


追記:エセル、もしお前が生む番になったら、絶対に分別室まで付いていくからな! 安心してくれ!!
 
 
 
15 (Fri) Oct 2004 [no.17]
 
 
その話乗った!!

エセル! まずはごっこだろうとなんだろうと、一度腹膨らませてみようよ! そしたらきっとそんなに悪いもんじゃないと思うさ!

そうしたら、きっと、子供出来る!!

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
15 (Fri) Oct 2004 [no.16]
 
 
兄貴…


あんたの腹は何をどうやってもあそこまでは膨らまないよ…(涙)
そりゃ、あと十年もたって、毎日ビール樽一杯呷ってりゃ妊婦ゴッコも出来るかも知んねえけど…
親父やお袋の体系見れば、ロスはともかくあんたがそうなるとは考えにくいけどな。
…つか、あんたと同じ遺伝子持った俺にそのくらいの夢は見せて? お願い(涙)

(カノン・セオフィラス・シュローズベリ)
 
 
 
15 (Fri) Oct 2004 [no.15]
 
 
続:Amazing!

エ、エセル?!
なんで??!!!
お前、俺の子供産むの嫌なのか??!!
っていうか、夫婦じゃなかったのかっ??俺達!!!!

(アインロス・エインズワース)

婚約指輪贈ったぞ!!!!!
 
 
 
15 (Fri) Oct 2004 [no.14]
 
 
Re:Amazing!

…子供を生むお母さんは偉いと思うけれど…
エセル(ウサギ)は確かに頑張っているし、偉いと思うけれど…

自分の腹部があんなに膨らんで動くのはやっぱり嫌だ……(涙)

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
15 (Fri) Oct 2004 [no.13]
 
 
Amazing!

もう定例のエセル・エステ。
昨日よりまたちょっと腹が膨れているような気がする。と、なんと!
くてっと横になったエセルのわき腹が、ピクンッと!
暫くするとまた別の場所がピクンッ!

凄い!!

間違いなく子供がいる!!
しかも、少なくみても三つ子だ!
エセルの大きな(人間に比べたらとても小さい)お腹の皮一枚隔てた場所にはもう別の生き物が生きて動いているんだ!

不思議で少しグロテスクで、でも、大したもんだ! エセル!

(アイオロス・エインズワース)



エセル…、なあ、やっぱり子供欲しくない?
 
 
 
14 (Thr) Oct 2004 [no.12]
 
 
本日のエセル

股の間が重そうに見える。
食事をやろうとゲージに入るとくるくると逃げる。そろそろ人間が邪魔になってきたかな? と思っていると掃除をし終わった俺の足元にスライディングタックル一つ。
……無茶苦茶可愛い奴…。
エセルに食事をこっちに運んでもらって二人で食べる。
エセルは二三度頭を撫でてやるとすぐに足を崩しでれっと横たわり、両目も閉じて、耳もぺったりと倒し、すぴすぴと鼻を鳴らし、俺の手が少しお粗末になると顔をくいっと横に向け、俺のズボンや手を一生懸命舐める。
……超絶に可愛い奴…!

やっぱり体をさすられると気持ちいいのか…? いつまでもうっとりと撫でられ続けているエセル。巣を作ったんだ。出産だって本能でちゃんとできるよな? 信頼していいよな?
何度か確認してみるが、相変わらずすぴすぴという鼻音しか返ってこない。

……信頼するって決めたはずだ。アイオロス・エインズワース! 一度決めたからには疑うな!

深夜、ベッドでエセルの頭から背骨に掛けて丁寧に撫でてやると、最初は眉を顰めていたが、そのうちこっちのエセルも両目を閉じてゆったりしていった。で、チャンス! と思ったから腹を撫でてみたら、思いっきり頭部を叩かれた。
自分はウサギじゃない、とかなんとか喚いていたけど、どんなにうっとりしてても腹に手が触ると飛び掛ってくるエセルと何が違うんだ?
いいじゃないか、腹ぐらい撫でたって。減るもんじゃ無し。撫でてたらそのうち子供が出来るかもしれないだろ? ユリ・ゲラーとかなんとか、手からはなんか力が出てるらいしいさ。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
13 (Wed) Oct 2004 [no.11]
 
 
備忘録

本日より、食事、水、切らさないでエセルにはやり放題。
環境が十分でないと出産を止める場合があるとの事。

また、腹の毛を抜くのは出産後、子供にかけるとの事。今は抜けてなくて当たり前。
それは凄まじい量の毛を抜くそうで、産小屋の外まで溢れるからそれで無事出産したと知れるとの事。

エセル! 痛くても怖くても、頑張って産むんだぞ?! 俺が付いてるからな!

(アイオロス・エインズワース)





あーあ…。人間のエセルの方も早く受胎してくんないかな…。
 
 
 
13 (Wed) Oct 2004 [no.10]
 
 
I'm so HAPPY!!

今晩、あんまりエセルの産小屋の準備が進んでいないのでパブリックの先輩であるドウコ(獣医。しかもなんか変わってる。東洋医学の獣医だそうだ)に電話をかけ相談をした。(シオンが出てこなくてよかったぜ…)

エセルは初産だから予定日のプラマイ1日と考え、今ならまだ間に合うからとにかく巣材を産小屋に突っ込んでみろと言われた。
実はもう既に一回やっているのだが…とこれまでの経緯を語った。
電話の向うで唸っていた。

「巣作りの下手な奴もいるからな…」

Jesus!
とにかくやるなら今だってことで、電話を切って直ぐに牧草を握り締めて産小屋の中に突っ込んだ。入り口周辺は相変わらず綺麗なもの。手を突き入れて鷲掴みにしてきた牧草を中に入れた。これで怖がってまた近付かなくなっても後三日ある! なんとかなるさ!(願望)

と、エセルが中を引っ掻き回してめくれた裏地(エセルの産小屋は籐の籠で、その内側に生成り地の布が張ってあった)がすぐ出入り口のところまで膨れていた。
先週、がりがり一心に掘っていたがついに布を破るまで掘ったらしい。めくれて膨らんだ裏地には破れ目が空いていた。

ふと、気になってその破れ目に指を入れてみた。
「カサ」
新聞の切れ端だぜーーー!
エセルの奴、こんな所に巣を作っていたのか!! だからこないだ俺が新聞やタオルを突っ込んだとき、ここへの穴が塞がれてうろうろしていたんだな?!
くっそー!! かわいいぞ! エセル!!
ほんの一瞬、一回しか指で触れなかったけれど始めて作ったエセルの巣はふかふかで乾燥していて気持ちよく、清潔だった。ちゃんと自分なりに工夫して裏地と籐籠という壁の間に巣を作るなんて、なんてお前は賢いんだ!!
撫でてやる! 一時間でも二時間でも撫でてやる!

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
12 (Tue) Oct 2004 [no.9]
 
 
つい出来心で…

10日の晩、エセルの巣材を小屋に入れてやった。今週の土曜日が予定日だからそろそろ巣を作るはずなんだ。
で、その晩はもくもく巣材(タブロイド誌だが、情操に良い綺麗な広告のページを進呈した)を食べているだけだったが、昨晩からは何やら遊び道具として与えてやっていたタオルを小屋に持ち込んで、端をくわえて一生懸命に産小屋に持ち込もうとしている。
が、エセル…お前がどっしりタオルの上に乗ってちゃ動かないだろう…そのタオル…。新聞巣材もぽりぽりかじっては産小屋にひらり、ひらりと出入りを繰り返しているので、てっきり産室作りが始まったんだと思った。
俺は、息を殺してゲージの外からじっと見守ってやっていた。
が、小一時間。どうもエセルは要領が悪い。(誰かと同じだな) 新聞の切り端や、タオルを産小屋に入れたい、その熱意は分かるんだが、口だけでやろうとするのでなかなか成功しない。
食事の時間が来たのでゲージの中に入り、スライディングタックルを仕掛けてくるエセルの頭を撫でてやりながら暫し考えた。
で、つい出来心で、エセルが一生懸命入れようとしていた巣材やタオルを産小屋の中にひょいひょいと入れてやった。
エセルはぱりぽりと食事を続けている。

旨くやったはずなのに、食事終了後、マイホームに戻ったエセルは怪訝な顔をしてうろうろした。そして、産小屋の中をくんくん嗅いで、ひらり、と小屋から飛び出してしまった。

……!

それから三時間。ゲージの外で見守るも、エセルは産小屋での仕度を一切止めてしまった。うろうろして、時々産小屋に勇気を振り絞って入るかのような行動を取るのだが、また直ぐに緊張しきった表情で飛び出してしまう。

Fu*k!!!

バカだぞ!俺!!
くっそーー! とエセルを十分撫でてやってから入れた巣材とタオルをまた産小屋から出した。
それからまた一時間後。それほど怯えている様子はないが…。
まだ腹の毛は毟っていないし、相変わらず産小屋の中はガランとしているし……。大丈夫か? 大丈夫なのか? エセル! 腹はちょっとぽってりしてきたと思うんだが、相変わらず高いところへの上り下りを楽しんでいるようだし…。ああ…もう…。だんだん俺の胃が痛くなってきた…。
予定日の三日前から産休とれないかな…(ぐったり)。

そうそう、あんまりエセルがびっくり仰天の顔をしていたので、もう子供が生まれていてその上に俺は巣材を置いちまったのか? と思った。しかし、産小屋の外に新聞やらタオルがくちゃくちゃになっているのでそこで産んでしまうのか?? とも思えて気がきでもないし……。男って無力だよな……。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
04 (Mon) Oct 2004 [no.8]
 
 
常連予約

昨日は深夜の訪問にかかわらず、充実した接待痛み入る。この礼は足繁く貴店を訪問する誠意を持って他に変える術もなく、今晩の来店もご予約申し上げる次第である。

心から。

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
04 (Mon) Oct 2004 [no.7]
 
 
再度休業


閉店時間間際に押し込んで、
朝まで帰らない客のお陰で、
酷い寝不足だ…

本日は、睡眠中につき休業。

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
03 (Sun) Oct 2004 [no.6]
 
 
Re:非売品

いってーーーー! 殴るな! バカ!

じゃ、夜間営業は!!!

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
03 (Sun) Oct 2004 [no.5]
 
 
非売品


当店は飲食、清掃サービス専門につきお求めの品は販売出来ませんので悪しからず。

…あっ! ロスを何処へ連れて行く気だ?!
折角慕って近づいていったものを、袋に押し込むなんて…!
大体、その袋、マーケットの買い出し用じゃないか!!
返しなさい!!!

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)

 
 
 
03 (Sun) Oct 2004 [no.4]
 
 
お金はあります。

もしもーし?
シャッター開けて下さい。お金はあります。

二つしかないっていうのは、人間も動物と同じで乳首は二列に三つか四つあるのが当たり前なんだ。乳腺だって間違って肩とかから出てた男が出てたTVを俺は昔見たことがあるぞ。
で、とにかくだ。例えピンク色の乳首として突起が皮膚上に無くても、乳首と等しい性感帯はちゃんと八つだか六つだかあるんだ。男も女も。
わかったか!? バカ・エセル!
いい加減にそのチビだけ構って俺を蔑ろにするのはやめろ!

ほら! 試しに腹撫でてやるから! 絶対気持ちいいって!

(アイオロス・エインズワース)
 
 
 
03 (Sun) Oct 2004 [no.3]
 
 
休業中


昨夜、人の腹部をまさぐり
「なんでお前は二つしかないんだ」などと
いよいよ訳のわからないことを言い出したので、
すみやかに肘鉄をお見舞いした。

暫く開店休業中。

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)
 
 
 
02 (Sat) Oct 2004 [no.2]
 
 
土曜大工

エセルの産室を造って見た。
真っ白い籐籠の中に生成りの綿麻混合生地を被せて周りをベニアで覆い、小さな出入り口をノコギリで開ける。

……。
イメージでは完璧だったのに、なんだかとてつもなく時間が掛かった…。
(ホント、こんな時仕事を押し付ける奴が居ないと不便だ)
エセルは俺に輪を掛けて不器用だからヘルプは期待できないし、まあ、兎に角なんとか遣り遂げた。

エセルの小屋の中に入れてやると、暫くは見向きもしなかったが、ふと気がつくと産室から顔だけを覗かせていたりしている。
…キューーート!!

しかし、夜中に近付くうちに、何故か産室の中で一生懸命に掘る音がする。
……多分、掘れないと思うんだが…。
爪、大丈夫か?
気の済むまで「掘る」という動作を繰り返すと産室から出て満足そうに小屋の中で伸びている。
……何をしていても可愛い……。

後二週間したらママだ。

新聞片手にエセルを撫でていたらエセルが洗濯モノとか何か持ってやたらに部屋の中をうろうろしている。
終いには「シャワー先に使ってもいいかな」と聞いてきた。
?どうぞ?いつもお前が大体先に使っているじゃないか?

エセルは黒い瞳を潤ませてうっとりと目を細めている。
耳の間から頬の辺りを撫でてやるとますます目を細める。
腹の間からピンク色の乳首が覗く。
人間とは異なり三角に尖っている。
なる程、この形のが仔ウサギには飲みやすい形なんだな。納得。

風呂上りで何故か背後をやたらウロウロしているエセルに「お前の乳首の先よりデカイ」と言ったら無言で立ち去った。

珍しい。普段なら何か言い返すんだけどな。
おっ、分かった分かった、まだなでてやるって。袖を噛むなよエセル♪


(アイオロス・ヴィンセント・エインズワース)
 
 
 
01 (Fri) Oct 2004 [no.1]
 
 
Re:兄貴…


? 性別は分かっているよ? カノン。
残念ながら、私には子供は産めない。
別に出し惜しみをしている訳でも何でもなくて、不可能だ、と言いたかっただけで…

…と、日々言い聞かせているにもかかわらず、
未来の奇跡を信じて疑わないその情熱には本当に頭が下がるよ…アイオロス…(困)

(サガ・エセルバート・シュローズベリ)


 
 
 
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