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アイオロスとサガのモルディブ滞在記 裏話編
| ミロ | これさぁ、確かアイオロスってサガと一生を共にするって決めた時から養子を取って二人の子供として育てるって決めてたって、確かいつだったかそれが人生で一番大切な家族計画って言ってた気がするよ？ サガって全然そういう風には取ってなかったのかな……？ |
| カミュ | （それは初耳だ） 普通はそうは解釈出来ないだろう。子供を産んでくれと言われれば、男なんだ。「絶対不可能」その一言に尽きると思うが？ |
| ミロ | え？ そういうもん？ ロスとしては、いつ家に帰ったらサガが「子供産まれました」とか言って子供を連れてきてくれるかって結構楽しみにしてたみたいだけど？ |
| カミュ | ………………。だから、普通はそんな事考えないって……。 |
| ミロ | で、サガって最後にはずっとロスが「子供産んでくれ」って言ってた意味、分かったの？ だから優しくおでこにキスしてくれたの？ |
| カミュ | いや。分かってないだろう。漸く無理難題を言うのを諦めてくれたかと感涙のキスだと思うけどね。 |
| ミロ | …………。なんか、ロスってちょっと不幸だな……。結婚、はまだか……同棲して十ウン年費やして言って来た事が、結局理解されないまま？ |
| カミュ | 養子が欲しいなら欲しいときちんと言っていればそんなに時間もかからなかったと思うが？ |
| ミロ | でも、十年以上だぜ……？ |
| カミュ | （だからな？ 理解されたければ、理解して貰えるよう工夫なり言葉なり表現方法を選ばないと駄目なんだよ……分かるか？！） まあ、時々あの人のその思い込みの強さには本気で感心するけど？ |
| ミロ | そりゃ、ポンペイ風を食べ続けた人だぜ？！ カミュだったら絶対食べてくれないだろ？ |
| カミュ | 当たり前だ。そんな、体に悪そうなもの。第一、お前の方こそ焦げた匂いがするだけで食べないだろ。 所でさっきから何を熱心にパソコンを覗いているんだ？ |
| ミロ | ロスから貰ったモルディブの写真！ こんなに綺麗な所だなんて知らなかったよ。 今度一緒に行こうな！ |
| カミュ | まあ、いつかな……（いつになる事やら+遠い眼差し） |
| ミロ | モルディブってイタリアでも凄く人気が高いんだ。ホテルも結構イタリア人専用っていうか、まあ頼めば泊めてくれるだろうけど、でもイタリアのホテルだし、全部イタリア語でＯＫだし。 行ったら俺通訳してやるな♪ |
| カミュ | …………。 あのな……、モルディブは元英国統括地だ。だから、英語が話せれば何も問題はない。なんでわざわざ半英語共通語の場所にまで行ってイタリア人ばかりのホテルに泊まったり、施設を利用しなきゃならないんだ？ |
| ミロ | え？………………… |
| （ひたすら大きな青い目でカミュを凝視。脳内では「カミュってイタリア語キライ？？？？という質問が飛び交っているが、カミュが意図するところは「なんでわざわざ寛ぐためのリゾートに行ってイタリア人気質に塗れなければならないのか」という事。※イタリア人気質＝時間にルーズ、かしましい、お気楽、こちらの気配を察しない） | |
| カミュ | ほら、いつまで固まっているんだ？ 買出しのメモは持ったな？ じゃあ軽い荷物の所から回るから、ちゃんとナビしろよ？ |
| ミロ | あ、うん。………………… |
| （24日にイタリアに到着してからというもの、せっせと掃除してばかりで全然構ってくれないカミュがちょっと悲しいミロ・アーヴィング・フェアファックスでありました。） | |
旧年中は拙サイトにお運び下さり真に有難う御座いました。
仔牛ともぐら舎 拝 |
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| ※Italian Rhapsody はちょっと休憩(＠_＠;) 01〜03 は加筆修正してnovels に収納致しました。直通はこちら。 | |
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