春の撲滅運動

そろそろ庭のタンポポがヤバいことになりつつある。

 

見てる分にはいいが、コイツの種を近所に飛ばすと大顰蹙なのだ。
とくに裏庭に面するお隣のメキシコ人の奥方は、とても気のいい明るい女性なんだが、我が家の芝生にタンポポは一片たりとも許すまじという決意を顔中に漲らせていて、あちらに種が飛ぶのはとにかくまずい。

 

とりあえず、花だけでも摘むかと芝刈り機をかけてみたが、タンポポというやつは巧妙に芝刈り機の刃をすり抜ける生存戦略を持っているらしく、虚しく刈られるのは健康な芝ばかりだ。

百目鬼がこの１週間、仕事から戻った後に表通りに面した方はチマチマと一本ずつ抜いていたが、この勢いでは種が飛ぶまでに撲滅できそうにない。

 

というわけで、除草剤の登場。
（本当は、ここはノウサギやらジリスやらいるから、薬は使いたくねーんだが……）
除草剤と、その除草剤に耐性のあるコーンやら麦やらの種の抱き合わせ商法で悪名高いRound Up商品だ。

一番近場のホームセンターに買いにいったら、入口一面にコイツが置かれてて、さらにアメリカお得意の「buy one get one for free」セール（１個かったらタダでもう１個ついてくるやつ）をやっていた。

皆考えることは同じなんだなー！

 

散布するのは晴れの日を選べ、とあったが、今晩からまた雨続きで、雨が上がるころにはすでに手遅れの可能性が高いので、とにかく撒くだけ撒いてみる。最短、3時間雨がふらなきゃいいらしい。

百目鬼は全部手で抜くつもりだったらしく、遂にヤクに頼る、と言ったらご主人の言いつけが守れなかった犬みてぇな悲しそうな顔をしていたが、どう考えてもコレ、お前一人の手で種が飛ぶまでに撲滅とか無理だろが。。。

 

そもそも、ウチの庭がこんな有様なのは、お向かいの奥方の談によれば、この家の前の持ち主が全く手入れをしていなかったかららしい。
家自体もほとんど手を入れた形跡がねぇし、まぁ、そーゆーの嫌いな人種だったんだな。
毎年ちゃんとタンポポ撲滅作戦を敢行してれば、ここまでの有様にはなんねぇだろ。
警察が毎年、ヤクザや半グレや闇カジノ狩るの、やっぱ意味あんだなー！（笑）

 

さて、とりあえず今週やれることはもうないので、晩飯の材料を買いにいく。
そういえば、車を買ってちょうど1年が過ぎた。
通勤用に、4800ドルの中古車をネットで見つけて買ったときには百目鬼に大反対されたが、アメリカにはガードレールっつー頼んでもねーのに寄ってくる奴がいねぇから、今んとこ無事だ。

去年の秋頃から、どこもかしこもコレ一般市民は生活できんのかよ？　てくらい食いもんが値上がりしてたが、春になってようやく元の値段に落ち着いてきたらしい。
オイスターマッシュルーム安いじゃねーの。てかなんだこの椎茸の値段。安過ぎだろ。
（その割にエノキは１個３ドルとか訳わかんねぇ）
今晩はキノコ炒めでもすっか。

 

帰りがけ、えらいでかいトリを見た。
ターキーだ。２匹でなかよくお散歩してたらしい。
……フツーにそこ、街中の歩道なんだがな？
そーゆーメンタリティだから感謝祭で食われちまうんだな、オマエら。

 

草刈りやなにやらで１日よく働いたので、米が好きな百目鬼のために今晩は炊き込み飯にする。
（普段は炭水化物制限をかけているので米はねぇ）
ちなみにみりんは去年百目鬼が仕込んだやつだ。

 

全部炊飯器にブチ込んで、スイッチを押すだけ。便利だなー！

 

あとはさっきのキノコ炒めて、適当に余り野菜で味噌汁でいいか。

 

 

疲れたから今日はもうこれでいいや。イロドリねぇけど。
そろそろ、このナンチャッテコタツも片付けるべきか。でもビミョーにまだ足元冷えるんだよな。

 

 

「なんかもーめんどくせーから今日は炊き込み飯だけ。タンパク質はツナ缶しか入ってねぇから、足りなかったらテキトーに冷凍庫のチキンナゲットでも解凍して食えよ？」

「十分です！　美味しいです！！！！！」

「……オマエ、ほんっとに米食わせときゃ幸せなヤツだなー？（笑）」

 

って、オマエ、3合炊いたのに完食する気かよ？！（呆）