ローストターキー(1日目)

 

トリを焼く、といえば、日本では間違いなく串に刺さってるヤツしか想像できなかった俺が、コッチにきてからというもの、毎年せっせとターキーの丸焼きをこしらえている。
我ながら、なんでわざわざこんな面倒をやるのか意味不明なんだが、どうやらターキーには男どものDIY欲を惹きつける何かがあるらしい。
YouTubeで「turkey fry fire」とか検索すると、料理に不慣れな男どもがフライドターキーを庭先で作ろうとして火柱が立ってる動画がアホほどひっかかる。
毎年、コレで何件家焼けてんだろーなー?

 

だいたい、凍ったトリを煮えたぎる油にツッこむとか、絶対外は黒焦げ、中は生煮えで食えたもんじゃねーだろ、ってことで、ウチは毎年オーブン焼きだ。
本来七面鳥は11月の終わりの感謝祭で食うもんで、コッチではクリスマスはハムを食うらしいんだが、ウチは諸々の都合でクリスマスがターキー週間になる。
ちなみに、ターキーの調理には丸3日かかる。12月24日に食おうと思ったら、21日に準備開始だ。
(本来の聖餐は12月25日だが、ターキーは食うと眠くなるので25日にたらふく食うと翌日の出勤がツライため、うちでは23日か24日に食う)

てなわけで、準備開始!

1)スーパーで冷凍ターキーを買ってくる

感謝祭の頃もだが、クリスマスの時期にもでかい冷凍庫に山積みになっているので、その中から適当に選ぶ。
ちなみにこいつは25ポンド、20人以上が食えるらしいが、コイツを7割方百目鬼が食って、残り3割を俺が食うのが恒例。
ガチガチに冷凍されてるので、うっかり足の上にでも落としたら骨が砕けるから要注意。
(このへんの危険物的な要素が男どものDIY心をくすぐるのかもしれない)

2)5ガロンのペンキ用バケツにゴミ袋を2枚重ねて敷く

日本のちっせぇバケツじゃ絶対入らねーから5ガロンのペンキ用バケツを用意すること。
もうこのあたりから、料理じゃねぇ感満載だ。
ゴミ袋は安物使うと破れて大惨事なので、最低でもCostcoクオリティは確保したい。

3)トリを洗う

生のトリ肉をキッチンで洗うとサルモネラ菌が飛び散るだのなんだの言う奴もいるが、ご覧のとおりドリップがだいたい凍って皮膚にまとわりついているので、洗い流すことにする。
ようは加熱すりゃ大丈夫。

 

4)ブライン液をつくる

ここが肝心のところだ。ようするに、3日間かけて、トリにブライン液を染み込ませる。

ブライン液のレシピはいろいろあるが、とにかく塩2%、砂糖1%になっていればいい。
今回はGood Eatsのアルトン・ブラウンのレシピを使ってみる。
(どうでもいいが、コッチに来た直後、ビジネス会話はともかく、雑談となると周りの人間の英語が半分以上意味不明だったので、タダで見られる料理番組を見まくった。Good Eatsは中でもお気に入りのシリーズだった。)

ブライン液の材料
  • 水 1ガロン
  • 氷水 1ガロン
  • 塩 1カップ
  • 砂糖 半カップ
  • ベジタブル・ストック(粉末):適当
  • 粒胡椒やハーブ:適当
  • クローブ:大量
  • 生姜:適当

 

氷水以外の材料をナベにぶち込み、温めて塩と砂糖を溶かす。クローブはたくさん入れる(俺が好きだから)。
塩が溶ければいいので、温め過ぎない。

 

溶けたら、ポリ袋をかけたバケツに氷水を注ぎ、その上からブライン液を投入。

どう見ても床拭いたゾーキン洗った汚水にしか見えねぇが、これでよし。

 

4)トリを投入

 

ブライン液の入ったバケツに、トリを頭の方を下にして入れる。胸肉がパサつくので、胸が下になるようにするのが肝要。
この写真で見えているのは、ケツの穴の方だ。
まぁ、ここから内蔵を抜いてるわけだが、その空洞にダシ用の首肉とレバー、心臓が突っ込まれてることが多い。

 

………。
昔夜の歌舞伎町でウリやってた頃に一度客の男にフィ⚪︎トファ⚪︎クされそうになって逃げ出したことがあるが……。
まぁ、やっぱ逃げてよかったな。

 

ちなみに、ブライン液はトリを入れたらバケツから溢れるギリギリだった。
欲張ってトリをもう1サイズでかいのにしなくてよかった。

 

5)ガレージへ移動

 

袋の口を、なるべく空気を抜いて閉じたら、バケツごとガレージに移動する。

最初に書いた「諸処の事情」のうちのひとつがコレだ。

ブライン液につけたトリは、4度以下の場所で3日かけてゆっくり解凍しなければならない。それ以上温度が上がると、サルモネラ菌が大増殖するからだ。
しかし、5ガロンのバケツを突っ込める冷蔵庫はウチには存在しない。てか、そんなん持ってる家あんのか?

 

しかし、今の時期なら、ウィスコンシンの気温はマイナス10度、ガレージの中は零下からせいぜい2度くらいなので、ガレージが天然の冷蔵庫になる。
これが感謝祭から1ヶ月遅らせるご利益である。

というわけで、このトリには、ここから3日間ガレージで放置プレイを受けてもらう。
3日後にはイイ感じに熟れていることだろう。

 

続きはまた後日。

 

8 thoughts on “ローストターキー(1日目)”

  1. 今年もまた焼いてくれるんですね……‼️
    俺がもっと早く家に帰れれば俺がやるんですが……!

  2. まぁ大した手間じゃねーし。あとは3日間待って焼くだけだからなー(オーブンが)

  3. この時期に焼くもう一つの理由は、もしかしてアレですか?

  4. めちゃくちゃしょげてんなオマエwww
    あー、そーいや、23日は3回目のケッコン記念日だなー(笑)

  5. ちょっと待て、また4日間……とかムリだからな?!
    トシを考えろ、トシを!!!!!

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