Happy Bratsday!!

１週間のミシガン出張から戻ってみると、百目鬼は先週からどうやら風邪をひいていたらしく（言えよコラ！）、この１週間まともに肉を食っていないとのことだった。
どうりでなんだかしょげた顔をしてるわけだ。そりゃ、疲れてんじゃなくて、タンパク質不足だろが。
アホか！　と言ってやったら、「チーズは食べてました」とか訳のわからんことを言う。
牛じゃあるまいし！
しゃーねぇなあ、まったく。

 

というわけで、肉を買いに出る。
有難いことに、丁度肉製品のセールをやっていた。
ブラッツ１０本入りで9ドルは安い。コロナ前にはちょくちょくそのくらいのセールをやっていたが、コロナ後、肉製品の値段は跳ね上がった。
Beer Brats とOriginal Bratsをカートに入れる。

 

この他にも、牛肉（アンガス）が１ポンド（約450g）あたり7ドル、ベーコン１包3ドル、豚ロース塊が１ポンド2．5ドル。
鶏は、日本と違って胸肉の方が高いんだが、これも１パック5.6ドルなら買うか、とカートに突っ込む。

…なんてことをしてたら、あっという間にカートが肉だらけになった。
冷凍庫に全部突っ込めるかギモンだが、まぁ、家に帰ってから考えることにする。

 

 

このブラッツというのは、正確にはドイツ語のBratwurst なんだが、こっちの人間は誰も全部は発音しない。
Wisconsin州は元々ドイツ系の移民が多く入植した場所だから、食いもんは結構そっちの文化を継いでいて、ブラッツとキャベツの酢漬けのザワークラウト、それからビールの製造が盛んだ。パンも、わざと発酵させたサワードゥの少し酸っぱい、どっしりとしたパンが主流だ。
あとはチーズ。イモも大量にとれるので、パブやら飲み屋やらに行くと、大体ドイツ系のメシが出る。

正直、ドイツのメシはあんまし美味くはねぇんだが、流石にビールとブラッツとザワークラウトは美味い。
とくにブラッツは、日本のソーセージよりも太くて中の肉も粗挽きで、俺も百目鬼も気に入りの食材だ。
ちなみに、日本でもよく見かけるJohnsonvilleはWisconsinの会社で、会社発祥の街の名前もそのまんまJohnsonvilleだ。

 

……というわけで、今日は百目鬼の誕生日でもあることだし？
夜はまたもう少し考えるにしても、昼メシはブラッツでいいか！　と決めた。

 

昨日から冷蔵庫に入れておいたので、無事解凍している模様。

で、日本で売ってるやつは全部茹でてあるやつなんだが、こっちで売ってるのは完全に生だ。
しかもサイズ感といい、感触といい、柔らかさといい……まぁ、要するに、ヘタったナニにしか見えんわけで。。。

 

 

ま、百目鬼のブツに比べりゃだいぶ小さいんだが、それでもなんとなくナイフを入れるのは気が咎めるので、そのまんまフライパンに放り込む。

中が生だとガチ危険なので、とにかくガッツリ焼く。

 

百目鬼がフライパンの中を覗き込んでなにやら不安げな顔をしていたが、オマエ、ブラッツフェスタとかで散々ブラッツのホットドッグ食っただろうが！！！
アレ、全部、炭火で黒コゲになるまで焼いてただろが！！！
（ブラッツは本当は炭火で焼くのがうまい。腐敗をふせぐため、かなり脂を多く含むソーセージだから、焼きながら脂を落とすのだ）

 

というわけで、今日の昼メシができた。
（ちなみに後でコゲてるのはズッキーニのバター焼きだ。コッチはちょいフライパンから目を放していて焦がした）

 

 

「旗……作ってくれたんですか？」

「そーだよ、ローソクはウチ、オトナのローソクしかねぇし？　ケーキも買ったら不味いし？」

「ありがとうございます……嬉しいです……！」

「の割には、なんかビミョ〜な顔なんだけど？」

「いえ、そんなことは……！」

「言えよ、何？」

「……その……旗がささってるところが、……痛そうだな、と……」

「はぁぁ？！　オマエ、自分のがこんな可愛いサイズだとか思ってんの？！　これの2倍じゃきかねえサイズのブツをヒトにぶちこんどいてだなぁ……！」

「はい、努力してます。……でないと、あなたを満足させられませんから❤️」

 

……なんだよ。

言うようになったじゃねぇか。

 

……可愛くねぇ！！！！！