Collaboration Banquet

今週からグループの半年に一度の会議が始まっている。
なんでも、その中頃に夕食会(banquet)をやるのが慣わしだそうで。

 

バンケット、つっても知り合いあんまいねぇしな。
かったるいなー、サボりたいわーと思ってたら、会議参加者はもう夕食の金払ってあるという。

 

仕方なく会場ドコなの、ときいたら、すぐ隣のコンサートホールだった。

 

 

すげーな。金持ってんなー!

 

お偉いさんの席に座るのはまっぴら御免なので、なんかミュンヘンから来たらしい若い連中が集まってるテーブルに座らせてもらう。
陽気な連中で、ソーセージの話だのオクトーバーフェストの話だの、仕事に関係ない話で盛り上がってたら、古株らしいシニアマネージャーがきてこんなことを言う。

 

「このバンケットにはひとつ伝統があって、毎回、新顔が集まるテーブルは飲んで騒いで無礼講が許されてるの。今年はこのテーブルがまさにソレだから、ひとつよろしくね❤️」

 

……マジかよ。
なんでそんなテーブル選んじまったかな?

 

……というわけで、若い連中に混じって、ワインボトル片手に、アッチコッチのテーブル回って乾杯三昧やったら、久しぶりにかなり酔っ払った。
ちょっと待て。俺、今日、車じゃねーか!

 

百目鬼に迎えにこさせようかとも思ったが、明日の出勤でどのみち足がなくて困るので、職場の自室で暫く酔いを醒ましてたらついうっかり寝落ちて、気がついたら午前様。

日本じゃ絶対にアウトだが、ウィスコンシンは酒気帯び運転は違反扱いではないので、人っ気のない真夜中の道を家まで戻ってきた。
まあ、こんだけ道が空いてりゃ、他の車にアタりようがないので、逆によかったか。

 

ちなみに、メシの味はというと、、、まあ、食えなくはないが、顎のトレーニングみたいな硬さだった。

 

 

 

そーいえば、各テーブルを回ってる最中に、コッチで挙げた結婚式のときに証人を引き受けてくれたJonathanが「今日は百目鬼サンはいないんですか?」なんて、コッソリ耳打ちしてきた。
あいつは関係ねぇだろ、と言ったら、「なんでですか! パートナー一人、家で留守番なんて可哀想ですよ、みなさん奥さんや旦那さん連れてきてますよ!」と目を丸くしている。

いや、つっても男だし、クリスチャンの国だし、そーいうの嫌な奴もいるんじゃねぇの? と小声で言い返したら、「そんなの関係ありませんよ、最高裁が認めた関係なんですから、堂々としていればいいんです」と鼻息荒く説教されてしまった。

 

ふーん、そーいうもんなのか。

 

そういや、会社でフツーに、ゲイカップルから、「自分のハズバンドです」なんて紹介されたことあったっけな。

……別に、負い目を感じてるわけじゃないんだが……。

まあ、あいつが、この場に混じっても、喋ることなくて黙々と食うしかできねぇだろ。

 

帰ったら、机の上に、近くの中華料理店の持ち帰り袋が置かれていた。

百目鬼が俺の分も買っておいてくれたらしい。

……バンケットも、思ったよりは楽しかったが(主に若い連中と喋るのが)。

やっぱ、俺は、こっちのがいいわ(笑)。

 

5 thoughts on “Collaboration Banquet

  1. 飲んでるのに運転したんですか?!!
    どうして電話してくれなかったんですか!!!!!

  2. そんなもの、あなたの迎えだったら真夜中だろうが朝帰りだろうが必ず行きますよ!!!
    真夜中に一人で歩いて、襲われでもしたら……!!!

  3. 襲われでも、って……いくら夜中でよく見えねぇっつっても、こんなガタイの男襲う奴いねえだろ。

  4. あなたは自分の器量についての自覚がなさすぎです……!!!!!
    次からは、絶対に電話してください!!!!!

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