program note
 
 
Wednesday, February 4, 2009
 
いよいよこの方の登場でございます(笑)。
第115代団長シュラ・コーツのバッハはどうするか、カザルスかロストロポーヴィチか、と色々迷いましたが、いっそ、強面の内側には意外なロマンチスト、というのはいかがだろう、というわけで、カーシュバウムにしてみました(笑)。
カザルスならわざわざこのCDに入れなくてもどこにでもありそうだし。
楽器くらい、このくらい色気もって弾けないと、奥さんつかまらないだろうしさ(笑)。
 
ラルフ・カーシュバウムはアメリカのチェリストらしい。ちょっと意外。アメリカってもっと雑なイメージがあるのに(<偏見)。
ただ、唯一難点は、この録音かなり呼吸音が入っちゃってるんだよねえ……一度気になり出すと結構煩い(笑)。シュラは、これはやらないでしょうな。
 
Bach : Suites for Cello, Suite No. 1 in G Major BWV 1007
Ralph Kirshbaum (Vc)
 
 
まーーーったく余談ですが、実は、ワタクシ(祥曲)は今この曲をヴィオラで習ってます……譜面は簡単そうなのに、ほんとムズカシイっす……(T▽T) 人の演奏聴いちゃうと、それに引きずられてしまうので、なるべく聴かないようにしているのですが、今通してカーシュバウムを聴いてみたら、結構自分がやりたい事と方向が同じで嬉しい♪(勿論カーシュバウム氏の足下にも及びませんが、、、)
 
 
さて、お次は定期演奏会の曲目です。最初のプログラムはチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトでLos&Sagaのところに書いたので、あと2曲。
 
エルガーのエニグマ変奏曲は、その名の通り二つの「謎(エニグマ)」が隠されています。変奏曲、というからには、最初にテーマがあって、そのあとにそのテーマの変奏が続くのですが、それぞれの変奏曲にモデルになった人物がいる、というのが一番目の謎。二つ目は、全曲を通して、一度も表に出て来ないテーマがある、というものです。この場合のテーマというのは作曲用語で、曲中で繰り返し使われる音の並びのことです。有名なのはベートーヴェンの運命のテーマ、とかですね。普通、そんなには長くなくて、すごいのになるとたった二つの音しかないテーマ、とかいうのもあります。
このエニグマの中に、主旋律として現れてこない隠されたテーマがある、というエルガーの「謎」は、未だに諸説あって解明されていないのだそうです。本人も既に天国ですから、永遠に答えはわからないでしょう。
一方、一番目の謎の方はそれぞれの曲につけられたイニシャルのお陰ですぐにバレてしまい、エルガーも認めたため、既に謎ではないとのこと。
 
Elgar: Variations On An Original Theme, Op. 36, "Enigma"
Yehudi Menuhin/ Royal Philharmonic Orchestra
 
 
中でも第九変奏(10番目)が有名で、時々演奏会のアンコールに使われていたりします。
シュラのソロは第12変奏、実は、アンドリューにも第6変装にソロがあることに今気付いた(笑)もう、舞台裏で、「人人人!!!」って書いて飲みまくってたでしょうな(笑)
 
 
最後は、ブラームスの交響曲第3番です。ブラームスの四曲の交響曲の中で、一番知名度が低い(かもしれない)曲ですが、聴けば聴くほど3番いい曲だよ!と思う今日このごろ(笑)。
やっぱ、3楽章がたまりません! チェロは命がけで弾いてもらわないと!
 
実は、ブラームス大好き、、ではあるのだが、、、あまり交響曲のCDを持っていません。それで、とにかく家にあったやつを収録しておきます(汗)しかも貰い物だったりするのだが……個人的には、三楽章がちと物足りんですが、まあ、仕方ない。
 
Brahms : Symphony No.3
Barenboim, CSO
廃盤(?)同じくBrahmsの「Haydnの主題による変奏曲」とカップリングで出ていた筈ですが、ディスクは現在入手不能の模様。ダウンロードサイトでは扱っているところもあるようですが、どうやらmp3フォーマットではなさそう。
 
 
 
さて、ここまで全曲フルで通してきくと、なんと8時間になります!
なので、くれぐれも、一日で全部制覇しようなどと思わないで下さい(笑)
え? 今頃言われても遅い?(笑)
 
お疲れさまでした!
 
 
Shura & Queensbury Symphony