腸管断裂

昨年、4800ドルで買った車のケツ穴の管が折れた。

 

 

……まあ、なんだ。
先日シカゴに行って、大使館に所用の百目鬼を迎えにいってやろうと自分でハンドルを握ったら、地下駐車場から出る際にスロープを踏み外して縁石に車の腹を二度もぶつけた。

百目鬼に言えば真っ青になって観光どころではなくなるので黙っていたのだが、自宅まであと３０分のあたりから段々排気音がデカくなり、そのうち道路の凹凸を踏み越えるたびにガランゴロンと派手な音がし始めるに至って、何か部品が折れたか外れたと判断。

ディーラーに持ち込んだところ、マフラーに繋ぐ管が折れているので、イグゾーストシステム全取っ替えで2000ドル以上かかる、という。
ガランゴロンいう音は、管が折れてマフラーが下に垂れ下がったので、排気口がその反動で持ち上がり、車のフレームにガツガツ当たってる音だった。

ところが、ディーラーがいうには、それ以外にも、エンジン冷却水のリークや車軸のコネクタが緩んでるとかみつかって、そっちの方が危ない、と言う。
で、総額で7000ドル超えの見積もりがきた。

 

だから、元値4800ドルの車だっつーの！！！

 

というわけで、どうしてもヤバい冷却水系と軸周りの部品交換だけして、あとは自力でなんとかすることにした。
（マフラーは安全には関係ないというが、日本の正規ディーラーなら、まあ多分そんなこと言わねぇわな（笑）とりあえずこの車は、停車状態でアイドリングかけたままにしとくのはやめておく。）

 

百目鬼が、先日の「俺がやります！」の宣言通り下に潜ろうとしたが、ジャッキアップなしで狭い車の下に潜るには胸板が厚過ぎて、頭挟まれて身動きできないアライグマの如き様相になったので、足を引っ張って引き出してやる。
（いや、潜ってみるまでもなく、ムリに決まってんだろーが？！）

 

そんなわけで、俺が潜って撮った写真がコレ。
まぁ、こんな感じでS状結腸断裂、みたいなことになっている。
……やべぇな。なんかこの周囲のタダレ具合といい、黒ずみ具合といい……
エロい気分になってきたわ（笑）。

 

さて、コイツをどうやって直すか？
ドラム缶みたいな形のマフラー部分を車本体に固定できりゃいいんだが、それを取り付ける場所がなさそうなので、やはり管の支えに頼るしかなさそうだ。

そんなわけで、ホームセンターのウェブサイトを眺めていてこんなブツを発見。

銅製の、多分水回りに使う管なんだろうが、角度といい、穴のサイズといい、丁度いいんじゃね？

 

というわけで、コイツをブッ刺してみる。
ちなみに左側の管の先がちょいと窄まってて入らなかったので、無理矢理ペンチで拡張してグリグリねじ込んだ。
あー、ホグれてない時って、こんな感じなのかー（笑）

おお？？
イイ感じじゃねぇの？

 

挿入完了。
ケツにプラグ入りっぱなしとか、なんか燃えるワー。（笑）

 

さて、ここからガス漏れしないように、こういうブツを使う。

 

●mazonで17ドル。これで穴あいた管なんかも塞ぐらしい。

 

袋開けた途端、白いブツがボタボタ落ちてきて顔にかかるわ、指はぬめるわ、なかなかエロいことになった。
とにかく切れた部分を重点的に何重にも巻いて、残りはどうも錆びてきてすぐに穴空きそうな腸管部分に巻き付ける。
この白いレジンが固まると耐熱樹脂になるらしい。

てか、よくよく見たら、コイツ１回手術済みじゃねぇの？　溶接痕があるわー。
でもって、やっぱメーカー純正じゃねぇ部分が錆がヒドイ。
そら、メーカーが全取っ替え言うわけだわ（笑）

思ったよりも銅管の支えがしっかりしてて、これだけでもかなり安定したんだが、ドラム缶部分に回転方向の力がかかると所詮はレジン、そのうち劣化してまた折れるかもしれない。
というわけで、溶接用のステンレスロッドを曲げてこれ以上ドラムが回転しないよう固定する支柱を作る。

 

一応手でかなり強く揺すってもドラム部分は回転しないので、まぁ当面はコレで大丈夫だろ。

 

というわけで、最終的にこんな形になった。
エンジン音も元通りになったし、もうガランゴロン言わないので、当面はこれでいいことにする。

 

2000ドルかかるはずが30ドルで済んだんだから、上等だろ（笑）。