我ながら

馬鹿だな、と思う。
付き合っている相手が女(男)を買いに行くのを手を振って見送る羽目になるとは…(苦笑)


それでも、ミロの指摘は的を得ていて、たまにミロの一途さが不安になる。
いつか、思い込みが醒めたら、あっさり熱が醒めてしまうかも知れない。
そんな事は自分も同じで、考えても仕方がないけれど、ミロの場合は脇目をふろうともしないから、余計に怖い。
そもそも、何故あんなにもきっぱり、自分の感情に自信が持てるのか不思議だ。
そのくせ、こちらの好意ははなから疑ってかかるのだから、よく分からない。
相手の心の不確かさに比べれば、自分の気持ちなど遥かに固い、という事なんだろうか。
(それについては、あまり異論を唱えられる立場ではないが……(汗))
それとも、毎日嗜好が変わるらしいミロにとって、日々はめまぐるしく動いていくもので、十年好きでいられたものは永遠に等しい、ということなのか??
一度境界の外へ目を向ければ、根本は変わらないまでも、少々冷静にはなるかも知れない、と思う。
その結果、我々の関係はもう少し落ち着いたものになるかもしれないし、もしかしたら、この一年間の関係に終止符を打つ事になるのかも知れない。勿論、その逆もあり得るだろうけれど。
ただ、いずれにしても、「行かせなければよかった」とだけは決して思わないだろう。
思い込みも一生続ければ本物かも知れないが、多分、私の方に、その現実に耐え切れる強さがないだろうから。
さて、「古巣」ではないと言ってくれたミロの為に、ただ待っているのではなくて何かこちらも準備するとするか(笑)。
生憎今週はピアノの練習でスケジュールが詰まっているからな……何にしよう?

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