ウサギのロスの訃報を報告してから、沢山のお悔やみの言葉を頂きました。
彼はもの言わぬ小さなウサギですが、こんなにも彼のことを気にかけていて下さったという事に、改めて感謝と共に感動を覚えました。
本当に有り難うございます。心より感謝致します。
正直に言えば、私は、最初、私の小さな仲間の死を直視する事が出来ませんでした。
アイオロスは、まだ暖かかった小さなロスの体が冷たくなるまで、じっと側に座って、目がきれいに閉じるよう頭を撫でていてくれました。
私にはそのような強さはなく、ロスの生きていた証を見るのも辛くて、彼の小屋を早々に掃除し、彼の為の祭壇を作っていました。
何か、そのように身辺を整理し、祭壇を作って弔う事で、私が引き起こしてしまった現実を受け入れようとしていたのかも知れません。
この二日間、私は彼の面影から逃げ続けてきました。
良い思い出も、悲しい思い出も、今はまだ思い出すのは正直辛い。
それでも、みなさまからお悔やみの言葉を頂いて、何か、心が向かってゆくべきレールに降り立ったような、そんな気持ちになりました。
祭壇をつくり、蝋燭を灯して供養をする、それでも何かが欠けているような気がしていたのは、そこに言葉をかけて下さる皆様の存在だったのだな、と……
古くから伝わる儀式には、やはり意味があるのだと、改めて感謝とと共に学んだ次第です。
家族の枠を超え、沢山の方に愛していただいた彼は幸せなウサギだったと思います。
今頃、皆様のところにも、お礼に伺っているかも知れません。
もし、つん、と何かが押し当てられる感覚を不意に感じたら、それは鼻を押し当てるウサギの挨拶かも知れません。
明日は、新しい仲間を探しに行く日です。えせるやプチと気が合い、我々にも心を許してくれる小さなウサギとの新しい出会いがあればよいと願っています。