うさぎ占領軍

プチの世話に相変わらず手間がかかっている。チビ共を外に連れ出す時間もない。(夜はシフト制がしかれてかれこれ三週間目か?)
それで、チビ共の犬用パネルを分解して、一つ余っているパネルと組み合わせ、リビングで遊ばせる事にした。


どこに、人間が寛ぐ場所があるんだ? おい。
えせるもハムと二世帯住宅になって久しく、可愛そうだが、そろそろ人間の方も結構可愛そうな気がしてきたぞ?
相変わらずひねくれた顔をして「構ってくれないから俺は不幸だ」なぞ、ローティーンの不良共と同じような不満たらたらの顔をしたハム、お前、そんなに不満があるならいっそ今すぐ肉になって全ての不満とおさらばするか? と丁度持っていたキッチンナイフを首元に近づけてみると、血相を変えたエセルが「No!」と叫んだ。
そして、ハムは、
顎の下を突きつけられた刃物に 「ぬりっ」 となすりつけた。
一気にやる気がそげた。
注釈:
うさぎは顎の下にある臭腺を使ってテリトリーや所有の宣言を行う。

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