プチ復活

アイオロスの母上の助言に従ってみた。


どうも、毎晩帰りが遅くて、むしろ私と会うのを避けているようにも見えたので、思い切ってこちらも外出することにした。
昨晩は、研究室の学生とOxfordでクワイヤを聞き、その後バーで食事をして帰った。最近演奏会などご無沙汰だったので、上機嫌で帰ったら、既に帰宅していたアイオロスから「遅かったな」と一言。
アイオロスの分の夕食は用意して行ったのだが、まだ手をつけておらず、そのまま寝るのかと思ったら「食事は?」と聞いて来た。
どうやら、一緒に食事をしたいらしい。
もう夜中近いし、本当は遠慮したかったが、それじゃ少しだけ、と付き合った。
特に会話が弾むわけでもなく、黙々と食事していたら、突然ぽつりと料理の味を褒めてきた。
家に居ればつまらなそうな顔で黙り込んでいるくせに、居なければ逆に気になるものらしい。
その話題を探しあぐねているような様子が可笑しくて、思わずこみ上げる笑いを噛み殺すのがなかなか大変だった。
今日は、教授と二人でトラファルガー・スクエアのSt Martin in the Fieldsへバロックを聞きにいくことになっている。
さて、今晩のロスの反応はどうだろうか?

「プチ復活」への3件のフィードバック

  1. アイオロス・ヴィンセント・エインズワース より: 返信

    帰るとメモが残っていた。
    チェトウィンド卿は、その去年万年筆を卿の誕生日に贈ってきた教授に下心がある事を承知しているのかいないのか。幾つになっても猫にマタタビ、チェトウィンド卿に音楽。
    今年もそろそろプロムスが始まりますが、お誘いしても宜しいでしょうか?

  2. サガ・エセルバート・シュローズベリ より: 返信

    今年は一緒に行ってくれるのかい?
    それは嬉しいな。
    (いつも誘っても気乗りしない様子で、結局ミロやカミュと一緒に行っていたから)
    ところで、クラーク教授に下心なんて失礼だよ?(笑)
    私が学生だった頃から大変世話になっていて、今でも本当によくしてもらっているけど、君が心配するような事態に陥ったことはないよ。
    誕生日プレゼントは私が12月に贈ったから、きっとそのお返しだろう。
    そういえば、今年は名前入りで携帯の傘を頂いたけれど。

  3. アイオロス・ヴィンセント・エインズワース より: 返信

    学生だった頃から目をつけられていてまだ自覚がないとは、大したセンサーをお持ちで。

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