イースター

最近仕事が忙しいらしく、帰っても書類と睨めっこをしているアイオロスが、突然山ほどのゆで卵と細い絵筆数本を持って現れて、また今年もこの日がやって来たのだと知る。

イースター・エッグだ……。
今年は忘れてるかと思っていたのに……(溜息)。
最近あまり構ってやれないから、と去年までの卵の量を軽く倍は凌駕する量の卵を目の前に詰まれた。
そんな…プライマリー・スクールの学生じゃあるまいし…私は私でいくらでも家でする事・やる事はあるわけで…(それでなくてもずっと週末はカノンの家に行って色々とあるのに…)、そこにこの卵をどうしろと……。
私は、ミロやカミュと違ってドローイング系の才能はないんだ、と幾ら言っても、どうやらパブリックでアイオロスのTシャツに描いたカリグラファーがすっかり形を変えてアイオロスの記憶に焼きついているらしく…だからといって黄色一色の卵、赤一色の卵、というように手を抜けない自分の性分が時々恨めしい。
それにしても、この大量の卵、今年は一体どこに隠すつもりなんだろう…(恐)