大変な一日

昨日から今日にかけて、自分は一体何処に居住しているのかという気分になった……


今日こそは歴史に残る日、というのは、アメリカに限らずこの国でもよく言われる言葉だ。
違うのは、UKは歴史を重んじるあまりに変革に対して大変保守的で、二十一世紀になって漸く物事が変革し始めている、というのに対し、USAは国が若いので、まだまだ「歴史に残る」変革の余地がある、というところだろう。
さて、昨晩からこちら、我が家ではインターネットラジオがひっきりなしにかかっていた。
最近はPublic Radioがインターネット配信をしている事が多く、ストリーミングでリアルタイムにアメリカのニュースが聴ける。
私もiTuneのラジオに登録されているクラシック専門チャンネルが気に入りで、仕事中にも小さな音量で流したりしている。iTuneを立ち上げさえすれば60チャンネル近いクラシック放送局にアクセスできるのだから、本当に便利な世の中になったものだ。
ところが、これらのチャンネルのうち、アメリカのPublic Radioが昨日から非常に繋がりにくくなった。アイオロスが選挙の行方をきこうとあちらこちらの州のPublic Radioに繋ぐのだが、一向に繋がらない。
つまり、世界中に彼と同じ事を考えている人間がいるということなのだろう。
アイオロスはすっかり業を煮やし、iTuneに登録されていないLocal Public Radioを探し始めた。
現在は、Chicago Public Radioがかかっている。先刻までは Wisconsin Public Radioがかかっていた。
話題はひたすら選挙の話、オバマ氏の話、新しい政府の話だ。
ロスはさっさと職場から戻ってきて、殆ど夜通しラジオをきいている。
アメリカ200年の歴史で初めて、漸く黒人の大統領が誕生した、そのことは喜ぶべきことだろう。彼は本当に黒人なのか、という意見も一部にあるようだが、彼自身が自分のルーツを黒人の側にあると信じる限り黒人であるに違いない。
……と、アメリカの新しい選択を喜ぶ気持ちは変わらないのだけれど、こうも一日中オバマ氏の名前をきいていると、一体ここはアメリカなのか、という気分になってくる……(汗)
ロスなど、すっかりつられてシカゴのアクセントに戻ってしまったし……
そして、ここ数日の不摂生(おそらく、人の家を泊まり歩いて飲み明かしていたのだろう)に、夜通し寒いリビングでラジオを聴いていた事が祟って、今日は風邪でダウンしてしまった。
明日からイタリアに行くというので、プチを預けにきたカミュが、フランス産のローヤルゼリーを一箱置いて行ってくれたので、無理矢理飲ませてベッドに押し込んで今に至る。
まあ、君はもともとDemocratの支持者だったし……
久しぶりにご贔屓の政党が勝ってよかったね、アイオロス(笑)。

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