自分が、どうも、こう、無意識に面倒臭がっている所が見えて来て、何とかしようと思う今日この頃。
自分の仕事、懸けているモノに関しては、一瞬だって気を抜いたりしないけれど、それ以外の事には、どうも始めから投げている所がある…。(つまり、音楽や、建築に関しては常々気を配ろうと努力するけれど、それ以外の所で、始めからもう深く考えないようにしている…というか…強力に意識的にしている訳ではないけれど…結果から見るとそうなる)
もう少し、中庸の所に立てたらいいのだけれど…。
と反省するに当たり、取りあえず手近で修正の効くところから実行して行こうと思った。
で、とある店先に佇む事30分。
結局買わなかったけれど、あれ在ったら便利だろうなぁ…。
マティオの所のPCを調節しに行ったら、夕飯もご馳走になる。
下の娘のフランチェスカは今年で10歳。バレエを習っていて、今度のクリスマスには「くるみ割り」を踊るのだと楽しそうだった。(4歳の時からやっているから、もう6年!) 仕事が入っていなければ見に行くね、と約束して、何故か後6年待ったら「お嫁さん」になってあげると言われた(何故だ?可愛いけどね、女の子のそういう所)
婚約者が居るから、そうゆう約束は出来ないんだ、ごめんね、と言ったら、マティオの方によっぽど驚かれた。(何でだ?!)
—以下会話の抜粋。
「お前、婚約者が居るなんて言ってなかったじゃないか!」
「だって、昨日、漸く許可が下りたばかりだもの」
「だからって、唐突だろう!」
「唐突じゃないだろ? 前から好きな人居るって言ってたじゃないか」
「どこの誰だよ?!!」
「マティオの知らない人」
「何で!!」
「イギリスに居るから」
「なんでイタリア人じゃないんだ?!!」
「なんでって、オレ、一応イギリス国籍だよ?」
「財布に写真入ってないじゃないか!!」
「…写真、あんまり撮らさせてくれないから…」
「……美人じゃないのか?」
「美人だよ!!」
「……お前がそう思ってるだけ…?」
「違うって!スッゴイ美人だって!!男からも女からも凄いモテるって!!」
「……でも、イギリス人だろ?」
「彼女のお母さんはフランス!」
「フランスかそれも微妙だな…ブラウン?」
「ヴィバルディ」
「ああ、赤毛。幾つ?」(*ヴィバルディは「赤毛の司祭」と親しまれている)
「同い年」
「いつ結婚するの?」
「…まだ先」
「なんでこっちに来ないの?」
「イギリスで仕事があるから」
「いつから付き合ってるの?」
「……10年くらい前?」
「なんでそれでイタリアに来ないのさ!!」
「だから仕事があるし、3年前に一度別れて、今年また付き合い始めたんだって!!」
「イギリスの女となんか結婚したら美味いもん食えないぞ?」
「料理上手いよ」
「日本人かイタリアの娘にしておけよ!」
「いいの。やっと拝み倒したんだから」
「きっと広場にデートに行くより、庭の手入れをしろとか言うんだぜ?」
「いや。デートも好きだよ」
「鉄の女の国だぜ?」
「絹みたいに柔らかいよ」
「酷い下着しか持ってないぜ?」(*イタリアの女性は結構下着にお金を注ぎ込む)
「……や、気にしてないし…そんなに、下着」
「青白い顔だろ?」
「それは…気候が違うから…!」(**白い肌、というのはバカンスにもいけない人というイメージがある)
「お前、イタリアの男にはイタリアの女がいいぞ? イギリス人はマンマにはならない」
「オレより懐広いって、彼女」
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延々話すこと3時間…。おかしい……「居る」って言ったのに全然そこで話が止まらないぞ…(汗) 相手がイタリア人だからか???
そんなこんなで、マティオはカミュの誕生日から血液型から好きな小説、映画、食べ物まで知り尽くしている…。まあ、取り敢えず、ボランティアのおばさん達とかに、さり気無く(イタリアでさり気無く、は無理か…)リークしておいてと頼んだから、次に会う時はみんな知っているだろう。
今度は写真を見せろと言われたけれど…どれを持って行ったらいいんだろう…。
いや、話がとまらないのは、ミロが律儀に答えるからでは…(汗)
(まあ、適当に話を合わせて強引に打ち切る、なんてのは、お前には最も苦手な行動だな……(溜息))
なんだか、次にそちらに行ったら、文句無しにその「彼女」の兄か弟、ということにされそうだな(笑)。それはそれで面白いからいいけど。
ところで、散々迷って買わなかった物って何だ?
追伸:
写真は流石に見せたら男だとバレて火に油を注ぐことになるのでは……(汗)
(サガ先輩ならバレなそうな写真を持っていそうだが……本人は多分とても不本意だろうけど。第一赤毛じゃないしな。)
あ……。
え、と……。
買わなかったのは、
……指輪、です……。
してたら楽だろうなぁ…って……。
あ、また楽する事しか考えてないのか…(爆)