土曜の朝からもうほとんど糞をしていない。それどころか排泄器官の真上に大きな水ぶくれのようなものが出現。
観察を続けても改善の兆候は見られず、これまでずっと世話になり、プチの手術も行った大学病院の急患として運び込む事を決意。(これまでは金をケチっていたのと、予約に時間が掛かる事で近所のクリニックに連れて行っていた)
電話での遣り取りで鳥類・小動物担当医が朝に到着の予定と言うことで、八時に大学病院へ。
担当はカートというドイツ系の非常に穏やかな中年男性医師。これまでにも何度か別のウサギで世話になっていて、既に電話で我々の事に思い当たっていたらしく直ぐにプチの避妊手術時に臨席していた学生も連れて来て往診。
細かな質疑応答、触診、レントゲン撮影そして浣腸に至るまで彼は非常に注意深くまたこちらの立場に立った対応をしてくれたと思う。非常に気持ち良く、信頼の置ける医師だった。
彼の診断結果は子宮切除部分が何らかの理由で感染、その腫れが尿道を圧迫し、膀胱肥大、脱水症状、絶食による腸機能の停止、という症状が現れたのだろうというものだった。
診察台の上で腹を押し、無理やり排尿を促す。
痛みに体を跳ねさせながら、この小さい体にこれ程のと思わせる尿が絞り出される。
薬三種類。強制給餌を一日三回。明日、月曜には手術担当医のポールも来ているという事なので再来院の約束をして病院を出る。