奇跡の4兄妹

なんの事は無い。
昨年の春に生まれた、プチ(現在バーロウ宅のうさぎ)とハムの子供4匹の事だ。


実は二ヶ月くらい前にこの情報は貰っていたんだが、出戻る可能性もあったので、確定するまで未定の事と扱っていた。
先発隊として、KNAKO(ミロ命名。色がJapanese bean powderにそっくりなんだそうな)が昨年の6月かそこらに、ロンドン郊外の里親のもとに行った。
その後、秋に今度は残りの娘たちも「うさぎ城」が設置されたマリリン宅へ。
しばらくずっと貰い手が無かったのだが、今年の3月になってアダプション・サイトの写真を見てマリリンの所に問い合わせがあった。
これまで飼っていたうさぎが亡くなったので、新しく引き取りたいとの申し出。
マリリン宅を訪れたアダプション希望の夫婦は、当初、一匹、またはペアで二匹を考えていたそうだ。
しかし、4匹の兄妹を眺めるうちに考えがエクスパンドし、結局、
「4匹全部、引き取ります!」
うちのHRSの支部長ジョージもびっくり仰天だ。
ペアで貰われて行く事はあっても、4匹一度に、というのは過去に例が無いらしい。
「彼らが4匹を飼えるだけの広い家に住んでいるのは知っているのだけど……」
と、ジョージの口調もこのミラクルをそのまま信じていいのか呆然としている。
時間を置いて出戻りの可能性や、環境が変わったことで引き取られたウサギたちがトラブルを起こしていないか確認し、再度こちらに連絡を寄越すといい、そして先の日曜日、牧草を仕入れに行ったついでにジョージにその後の状況を確認すると、うまくいっている、との事。
一体この世のどれくらいのウサギが、一緒に生まれた兄弟とずっと生涯を共にする事が出来るのだろうか?
性の覚醒の無いうちに去勢した彼らは、今も仲良く4匹で遊んでいるらしい。
まったく。
なんて可能性だ。
エセルも喜びと驚きで半々の顔をしている。
そして、一言。
「天国のロスが、一生懸命孫達のの行く末に尽力してくれたのかもしれない……」
と呟いた。

なんにせよ、ラッキーなウサギ達である事に間違いはないだろう。

「奇跡の4兄妹」への3件のフィードバック

  1. カミュ・ルーファス・バーロウ より: 返信

    子ウサギ達のeternal homeが決まったそうで、おめでとうございます。
    やっぱり、あのとき子ウサギの方を貰わなくてよかった(笑)
    プチは、最近換毛が激しくて少々食欲減退気味です。毎日ブラッシングはしているんですが……。

  2. サガ・エセルバート・シュローズベリ より: 返信

    わざわざコメントありがとう!
    本当に、あの子達が幸せになってくれてよかったよ……生まれた時は、雄一匹に雌三匹で、アンバランスだな、と思ったけれど、こんなことになるとはね。雄が二匹だったら無理だったから……
    プチはロスの血を濃く継いでいるみたいで、たまに水の飲みが悪くなったりペレットを食べなくなる傾向があるけど、トイレの場所を変えたり、水の器を変えたりするとまた調子を取り戻すことがあるから、試してみてもらえるかな?
    それにしても、あのプチが黙ってブラッシングされている姿なんて想像もつかないよ……一体どうやっているんだい?

  3. カミュ・ルーファス・バーロウ より: 返信

    片手で抱き上げて、背中を梳いたらじっとしていますよ? まあ、飛び降りるには高さがありすぎて動けないのかもしれませんが(笑)
    難点は着ているものが何から何まで毛だらけになることですが、この量の毛がプチのお腹に入る事を思ったら止められないですよね。
    最近随分慣れてきたのか、結構長い間じっとしてくれています。もっとも、床に下ろした途端、盛大にスタンピングをして逃げますけど(苦笑)

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