憂鬱状態現在進行形

アイタタタ、な事ばかりネットに展開していて、頭が痛い。ならば見なければ良いいんだが…。

イタリアやスペインのサッカーまたサポーターは口を使った「攻撃」に無頓着、という見識がある。確かにね…口が良く回るから、回しちゃえ！　って所はあるし、口で言われたらその１０倍言い返せ、見たいなノリがあるし、言い返せなくて暴力に訴えれば、ちょっと舌出しちゃう感がある。つまり、手を出した方が「負け」だってね。
そういう認識同士の民族、又は状況でやるのは自由だけれど、問題は、こういう方法が「国際的な視点」で見るとどうなるか、って事もあったんだろう…。相手を見てケンカはふっかけろ、って言うけれど、これは、時と場所を考えるって事で…。
イタリア人の認識が甘い、っていうのもあるんだろう…。スポーツという中でっていう状況もあるんだろう…。でも、当事者の感じ方や瞬時の行動は、本人達にすら時に制御不可能だ。だからこそ、守るべきルールが定められ、守る為に審判が居る。
暴言を吐いた方も、また暴力で返した方も退場となっていてくれれば、今回ここまでもめないだろう…と少し審判を恨めしく思ってしまう。
又は、ジダンが暴言に対して暴言で答えてくれれば…、そして派手に言い合いになってくれていれば…とも思ってしまう。暴行に走らせた言葉を放つ者に責任がある、後悔はしていない、というジダンの言葉に、オレは賛同出来ないから…。
また、メディアの対応も頭痛いし…ジダンのお母さんの言葉を紹介する必要が何処にあるんだろう？
イタリアでもコリエレ・デラ・セラ紙(イタリアの全国紙)で、マテラッツィは自分がジダンの感情を傷つける事を言ったと認めている。そして、「１５歳で母を亡くした自分が、誰かの母を侮辱することはあり得ない」と語った。彼のこの言葉は真実だと思いたい。
ただ、ジダンのお姉さんについては「（侮辱した対象者を）消去していけば（残るのは姉だけ）」とした。何を言ったかは名言しなかったけれど、綺麗な言葉でなければ、そりゃ彼だって明言は避けるだろう。
「政治、宗教、人種問題にかかわることは一切口にしていない」と再三にわたり強く否定している。
これも、出来れば信じたい。これまで色々と荒っぽい事で知られている彼だけれど、彼は自分が何を言ったか知っていんだから…。
また、マテラッツィは「賛成できない。ジダンは賞に値するプレーをした」と、MVP剥奪の可能性について答えている。それより前には、ジダンのお母さんが体調を崩していた件でも「お大事に」と言っているし…これが彼のポフォーマンスで無い事を切に祈っている、とも。
それに、ジダンの方でも自分の発言を大分ソフトに表現しているようだし…。
これ以上やっても水掛け論だ。
人間の感情とか、同情とか、曖昧な要素を削除すれば、今回の一件は、
・両者ともに退場にすべきだった
・今後の審判・ルールの施行の仕方に今回の教訓を生かし、兎に角言葉での挑発は厳禁。それに暴力で応酬するのはもっての外。両方とも退場して、グリーンの外で腹の虫が治まらなければ気が済むまでやりあってくれ。
という事にしてくれないかな…FIFA。
もう、調査したってレコードが残っていないんだからどうしようもないよ…。相手によって受け取り方は違うし、誇張されて記憶される事も、摩り替えて記憶される事も、聞き違える事も、故意にソフトな表現をして印象を和らげる事も、その逆も可能なのだから…。
メディアの発達は時に隠された情報を市民に暴露し、正義を実現するのに役立つけれど、今回のこの事件は、もう市民の手で出来る事は無いと思う。誰も当事者では無い。
ただ、FIFAに自分達の気持ちを伝える事は出来る。
自分達の見たい、楽しみたいサッカーは、こんなサッカーでは無い、と。
自分達の求めるサッカーを、理解して貰う努力は出来る。
そういった、観客の本当の望みを、FIFAが重きを置いてくれる事を切に願う。
どこも、旨く「運営」するっていうのは大変だろうけれど、いいサッカー、楽しいサッカーをする事にプレーヤーも経営陣も心を砕いてくれれば、観客はそれに必ず応える。競技場に足を運ぶさ…。
と、カミュの意見に重なりながらも、やっぱり周り中から非難されるとついついイタリアを庇いたくなる…。
今年はスチールの仕事が多くて、普段より体を絞らないといけないんだけれど、今は順調に減ってくれてるよ…。あーあ…(がっくり)