お陰様で、専属の更新が決まったのと、山荘の改装に伴う大幅なリフォームというか、大改造の仕事が来た。で、今日、現場を見に行って、詳しく来歴なんかを調べていたら、家主の言うには100年くらい前、っていうのが200年超えるところの基盤の上に建っていて…地盤、ズレてた……(汗)
これを、商売に使う所まで持って行くのか……。どこまでが再利用出来て、どこからごっそり代えなきゃいけないか…見積もりも厳しいな……。
そして、はたと気付いた。この値段設定だけは、どうにも苦手で……。お客さんはなんとか低くしようと必死だし……いや、無理は無理であるけれど……(頭痛)
ちょっと一人で確認したいから、また明後日に現場に行くつもりだけれど…値段…値段……。
材料費は肩代わりできないけど、自分の所でかかる設計費は安く出来るから…とか考えるともう……。
絵が出来てから考えよう…とか思っていたら、丁度電話がマティオから掛かって来て、その話をすると、絶対に最低ラインより安くするな、と言われた。その場合、最低ラインになるのを見越してふっかけておけ、と……。
いや、ごもっともなんだけれど……。と言葉に詰まっていたら、
「お前も婚約したんだ。嫁さんと子供を養っていくんだぞ? よく考えてみろ」、と言われてしまった…。
いや…俺だって、依頼主が、あんな元気なおばあちゃんじゃなきゃ……。
79歳のおばあちゃん、これからビジネス始めるんだってはりきってたよ…(頭痛)。
……えっ?!
お前、まさか、最初から底値で交渉してるのか?!
イタリア人相手に?!
……私だって、そんな危険な橋は渡らないぞ?(汗)
見積もりが狂う事もあるし、あとから不足請求するよりは、最初高めで最後にその分引く、とかの方が相手にも印象がいいと思うが……
まあ、実際には扶養する嫁も子供も出来ないし(多分)、お前がご老人に弱いのは今更どうにもならんし、言っても無駄なのは分かっているが(笑)。
いや、まさか底値は言ってないけど…要求が底値の下で……。
どうも、そういうおばあちゃんだから、周り巡ってこっちに来たらしいんだけど……。
値段も仕方ないけど……話し聞いてくれないのが……いや、聞こうという本人の努力以上に、本人の夢の企画が上走っちゃってるって感じかな……(乾笑)
うん…まずは、フツウに意志の疎通が出来るところから始めないと……(遠眼差)
成程(笑)。
先方の提示した金額で基礎だけやり直して、あとは別見積もりになります、と言うしかないだろうな。
こっちにもたまにそういう客がくるよ。
そういうときは、本当に基本的なセッティングだけの絵を見せて、その予算でしたらこんな感じ、と言い切る事にしているが。
まあ、照明をこちらに頼む気があるなら、少しは都合してやれるけど?(笑)
…でも、その場合、お前の飛行機代ってどうなるの??
まさか、カミュの事だから、設計図見てそれでモノ作って終わりとか、そんな事しないだろ??
いや、こんなカンジで宜しく! って言われれば大丈夫なのかもしれないけれど……。
それとも、こっちに来るのに託けて仕事するとか??
一応、おばあちゃん、アグリツーリズモ目指してるんだけど……。
まあ、今小奇麗にしとけば、これからも(ばあちゃん天国に行ってからも)利用出来るから捨金じゃないとは思うけれど……。(溜息)
こないだの戦争で亡くなった旦那さんに似てるから、きっと生まれ変わりだ、助けろ、と言われても……似てないような気がする…って言ったら、目の色が同じだって…白黒写真見せられて言われた…(笑)
いいおばあちゃんなんだけどね…いやほんとに。
いや、幸い、設計士と密に連絡がとれる関係にあるからな(笑)。
そっちから、ちゃんと情報貰えれば、そんなに何度も通わなくても大丈夫だろう。
何が困るって、設計側が直前で大きな変更をするのに、照明に相談なしでやってしまうのが一番痛いから……
(それで発注した資材まるまる無駄になった事もあるし。次の現場で使えたから良かったが)
飛行機代は、まあ、出してくれるというなら有難くそちらへ行くけど(笑)
忙しければ、写真を送ってもらえれば、今のところは大丈夫だと思う。
改装が進んで下見が出来るようになる頃には、そちらへ引っ越せている予定だしね。一応。
あとは、ご家族を巻き込んで、出資者を増やすんだな(笑)。
……一応、建築士、なんだけど…オレ……。
an architect であって、a design engineer じゃあ無いんだけど……。
いやもちろん、設計の清書の仕事も引き受けたりするけどね、CAD。
いや、いつも設計とぶつかるから、つい。
別に他意はないんだが……
そんな、拗ねなくても。
別に拗ねてないよ???