明日またカノンの所に行くので早めに帰宅。する、エセルが台所で何やら作っている様子。覗いてみると、何だか肌色だか黄色だか分からん妙な物体を棒状に丸めていた。
暫く黙って見ていたが、なにやどんどんなじみのある物体に似て来て、とうとう一言口を挟んでしまった。
すると、何故か硬直してしまっていたが、それは一時間後に分かった。
なる程。
一センチ毎に、刻むわけな…輪切りに…。
しかし、この手の菓子ってこうやって作るものか?
俺がガキのころ食ってたのは、なんか、こう、もっとデッカクて分厚かったような気がするんだがなぁ…。
だから……
どうしてそう何もかも下品な方向に……(溜息)
これはアイスボックス・クッキー。
ただ、砂糖の代わりに塩が入っているけどね。
これに木いちごのジャムをつけて食べるのがカノンは好きだから、明日土産に持って行くんだ。
君が知っているのはアメリカのチョコチップクッキーじゃないのか?
シナモンと、少しナツメグの匂いがする、柔らかいクッキーだろう?
小麦粉が余っているから、食べたいなら作るけど……
(丁度同じサイトに作り方があった)
お!
食べるぞ!!♪
しかし、何が下品なんだ?
下品とは、「げぼん」とも読み、そもそも劣った品を表すんだが…。
はて、心当たりがない。
第一、お前も賛同したから固まったんだろうが?