定例行事二度目の本日。まだ見た事が無いというので、リング1,2を持ってカノン宅に行く。
周りのヤツの話だと、ハリウッドのリメイク版より本家の日本版の方が怖いと言うのでそっちを探して借りた。(中には、見終わった後に吐いたというヤツも居た。恐怖というよりは、精神的に辛いのだそうだ)
さて、到着すると、本当に持ってきたのかよ? と顔を顰めたカノンに対し、エセルは何のことか分からずきょとんとしていた。とりあえず、本日の肉は鳥の丸ごとなので、オーブンに鳥をセットして、ベジタブル・スティックとディップクリーム、チップスなどをコーヒーテーブルに揃えて鑑賞会開始。
ナル程、こういう恐怖の伝え方もあるのかと感心。しかし、理論的なほつれもあってふーむ、と思っていた中盤。エセルがこっちににじり寄って来ていた。
いや、お前、これフィクションだし…。ビデオ見るだけで人が死んだら、俺だったら先の事件のようにポロニウムとか細菌とかの可能性を、真っ先に疑うぞ?
一巻終わって二巻目に突入する時、涙目になって本当にまだ見るのかと聞かれたので、どうするカノン?と聞くと、ソファにふんぞり返って別に見てもいいぞ、というので、折角借りてきたのだからとセットする。(この時のエセルの裏切られたという顔は見物)。
しっかり引っ付いてきたエセルの肩を抱いて映画鑑賞。なる程ね。こんどはこう来たか。
確かに、日本人のホラー映画とこっちのホラー映画って若干テイストが違うな。これが民族の持つ感性の違いってヤツかね。
で、二本映画を見終わった頃、鳥も焼けてディナータイム。エセルは食欲をすっかり無くしている。
カノンと今見た映画の矛盾点や、出来の良し悪しを話す。結構こいつも色々分析してて、やっぱり面白いな。
ところで、エセル。
お前まだ親父さんやお袋さんに話してないみたいだが、いいのか?
弟と結託して、なにもかも決めて、それから親に話すつもりみたいだが、それでいいのか?
結構そいういのは親にとっては辛い場合もある思うぞ?
リングは、あれだな、ハリウッドのただバケモノに食われる系のやつよりは、味があったんじゃないか?
いや、本気で怖いのは、バケモノじゃなくて人間だって、ホント(笑)。
しかも、特に何の問題もなさそうな普通の奴が変わる時が一番怖い。
……で、兄貴、伝承文学なんか研究してるくせに、こんなチェーンレター系の怪談が怖いの? オマエ(呆)
そうだよなぁ…やっぱ生きてる人間が一番怖いよなぁ…(笑)
でも、エセルが本気で怒ると、サダコがTVから出てくるよりびっくりして怖いぞ?(大爆笑)
一応、冷や汗かくしな(大笑)
伝承の資料には映像も音楽もないからな、幸い(憮然)
大体、何故、わざわざ映画を見て憂鬱な気分にならなければならないんだ?!
娯楽というものは、もっと健全に楽しいものじゃないのか?!
両親には、まだ話していない。
話せば、父は、立場上、認められないとしか言えないだろうし、それでも私が戻らなければ、私を勘当するしか道がないと思う。でなければ、カノンを後継者として迎えられない。
だから、話す時は、私が実家と縁を切る時だとずっと思ってきたが、カノンにその気がないのに、話を勝手に進める事は出来ないからね。
サダコより怖い>失礼な!!!
お前って、一見人当たりがいいくせに、しっかり自分に都合のいい筋書き立ててうまーく周囲をそっちの方に動かしていく術にホント長けてるよなあ……(呆)
みんな、絶対お前のその人当たりの良さに騙されてるよな。
まあ、俺も、クライアント相手には似たような事やってるけど?
でも、俺はまだ当分自由に遊びたいんでね♪