意外な自負心

今回、撮影で殆ど北端に行って冬写真を撮ってきたのだけれど、その際に肩口あたりまで散髪してもらって、ついでに(?)頭の色が変わった。


驚くだろうなあ、と思って合鍵はあるけど鞄から出すのめんどくさくてドアベルを鳴らした。
果たして、一瞬まじまじとカミュは人の頭を見て、直ぐに一言。
「サガ先輩の真似?」
…………。
つまらない……。
もちょっと驚いてもいいじゃないか?
なんだか今回、冬の寒々しさをコンセプトにしたそうで、髪はコテを当てられてストレート、色も銀色に変わった。
ちっとも驚かないどころか、二言目には、
「サガ先輩は美人、って感じだが、お前は単に老けるだけだな」
との事。
そりゃ、ちょっとはサガとお揃い、とか思ったのも事実だけれど……。
自分でも滅多に拝まない、さらさら流れる髪が、ちらちらと視線に入ってふと思う。
これだけ色を抜いていれば、あとはどんな色にも綺麗に染まるだろうな—–。
「ねえ、赤く染めようか?」
「止めとけ」
「そしたらカミュとお揃いになるよ?」
「人工的に染めた色で、こう色にはならない。人口くさいイチゴ色になるだけだ」
……。
カミュって以外と自分の赤毛に自負心を持ってるよね……。
夜頃には、綺麗なストレートだった髪に、ゆるやかなカーブが出始める。
これまた面倒くさくて灯りを点けずにバスルームに入った時、白い陰にぎょっとする。
なんの事はない。
自分の頭だったのだが…。
どうせ根元から色は戻ってくるけれど、暫く見慣れるまでは夜に鏡を見るたびにぎょっとしそうで、それがまためんどくさいなぁ……。

「意外な自負心」への3件のフィードバック

  1. カミュ・ルーファス・バーロウ より: 返信

    なんだかな。
    お前はやっぱりウェーブの髪の方が似合っていると思うが。
    なんでわざわざストレートにしたのか、ディレクターの方針がよくわからない。
    色に拘るのは、染めているのかと聞かれる度に同じ問答を繰り返してきたからだ。
    世の中、染料の色か天然の色か判別出来ない奴がいて困る。
    でも、随分バッサリ切って、枝毛はなくなったんじゃないか?
    また昔みたいに短くする? シャンプーが楽だぞ(笑)
    (もっとも、お前の髪は短くすると巻きが強くなって収集つかなくなるのかな?)

  2. ミロ・アーヴィング・フェアファックス より: 返信

    うーん。でも、見た感じがもうすでに大分違うから(自分で自分と分からん)、問題ないんじゃない?ストレート。
    今回のは舞台衣装のようで楽しかったよ。中身は普段着れないけれど、あのコートは軽くて良かったな(笑)。
    黒が貴重になっていたから、銀色にしたかったんじゃない?
    髪はなぁ……結局くくれるぐらいの長さが一番面倒がないんだよ……(しみじみ)
    アイオリアに毟るように梳かされたあの記憶は、忘れられないよ……(涙)

  3. カミュ・ルーファス・バーロウ より: 返信

    それは、お前がちゃんとトリートメントをしていないからだと思うが。
    家では未だに石鹸で髪を洗っているのか?
    明日はBootsにでも行って、お前の髪質に合うトリートメントを探してくるか。

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