やっぱり、プチは妊娠している、と思う……(汗)
仕事もそこそこに切り上げ、家に戻った。出掛けに山のように積んでいった草は全て消え失せ(産小屋に入れたのだろう)、新しく置いたトイレもひっくりかえして、その中に敷いたパッドもなくなっている。
(これは、ビニールが少々気になるが、つめてあるものは綿だけなので誤って飲み込んで水分を吸収してしまう心配はない。どうやら、ビニールを破き、中の綿だけ取り出して使っているようだ。今迄うちのウサギ達はいずれもビニールは食べたことが無いから、多分大丈夫だろうとは思うが、小屋の入り口から除いているビニールシートは取り去っておいた。)
えせると一緒に出し、様子を見る。本当はプチだけ出した方がよいのだろうけれど、未だ母親への甘え癖が抜けないプチは、えせると一緒にいる時が一番リラックスしているからだ。それに、難産にならないためには、適度の運動が必要だというし……
いつものように、えせるに挨拶してから、自分の顔も舐めてくれと頭を下げるので、えせるといっしょに並べて頭を撫でてやった。珍しく落ち着いているので、じっと(手を止めずに)下腹の脇を観察した。
すると。
見覚えのある、素早い動きが……。
実は、ウサギの腸は結構よく動く。調子のよいときは、ころころと音を立てながら、さかんに蠕動している。これを、偽妊娠の際に子供の動きと見間違える人もいると聞く。
ところが、お腹の子供の動きは、それとは速度が全然違う。もっと、局部的に、素早く、ピクリ、と動く。そして、周期的ではない。ピクピク、と素早く動き、暫くじっとしている、そんな感じだ。
明らかに、不随意筋の動きには見えない。痙攣と片付けるには局所的すぎるし、第一、動く場所も変わるから、じっと注意して見れば見分けがつく。
こんな動きは、えせるが妊娠した時に見て以来なので、想像妊娠でそのような素早い動きが可能になる、という事でもなければ、恐らく妊娠は間違いないだろう。
HRSのジョージは、(去勢したはずのロスの子が出来るとは)とても信じられないが、手術時に何かがあったかも知れない、とにかく一度病院に連れて行け、と言った。
明日、連れていってみるつもりだけれど……。
1日にかかったとすると、ウサギの通常の分娩日は31日目。
初産は遅れるのが普通だが、野生の強いプチのこと、子供が大きいから早めに生むかも知れない。
実は、えせるが妊娠していることを知らずにペットホテルに預け、子供を全て死なせてしまったことがある。明日、病院まで動かして大丈夫か、少々不安だ。
ロスの去勢方法について、ネットで調べてみた。
ロスは睾丸が残っているので、恐らく、パイプカットと呼ばれる方法で去勢されたのだろう。
通常、パイプカットと言えば、精管を切り、uの字に曲げて結搾するものらしい。この方法だと、精巣が残るのでメスに発情するし、交尾行動もしかけることがあるが、精子は出ないので妊娠はしない、ということらしいのだが……
どうやら、自然に精管が復活してしまう例があるらしい……(汗)
(人間の話だが)
発情しているメスが近くにいたために、自分で繋いでしまったのかい? ロス?
(なんだか、本当に名前のせいなのか、という気がしてきた……)