兄貴、襲来……。

土曜の晩、突然兄貴が現れた……。
ミリアムとレイの顔を見に来たとか言ってふらりと現れた。


……絶対に、これはサガと喧嘩したな……。
うちはレイが生まれてから、マリンがその世話に追われてミリアムが少し幼児返りしたりと忙しない。
男の子と女の子はこんなに違うのか、と唖然とするくらいレイはミリアムの時とまったく勝手が違う。
元気というより、もう一方的にとにかく母親の注意を求める。
夜鳴きは当たり前、ミルクをやっても母乳をやっても、とにかく泣く。
抱けば泣き止むが、それはマリンが抱いた時という限定つき。
マリンは当然ぐったりしている。
ミリアムは我慢をする。
けれど、我慢なんかしきれない。
夜尿症が始まってしまった。
これまで特に問題らしい問題もなかったミリアムだから、マリンもその両親も心配するし…どうしてとなるし…。
時間が経ては解決するさ、と落ち着かそうとしてもなかなか頭で分かる事と納得する事は違うらしい。
苛々してる。(俺のその宥め方がまた苛々する種らしいんだが……溜息)
そんなところに、ひょっこり兄貴が現れて、ミリアムはすっかり自分をお姫様扱いしてくれる兄貴に夢中。
まあ、寂しい思いをさせているとは分かっているのだけれど……。
二日、兄貴を丸々独占してここぞとばかりに甘えている。
また、兄貴もミリアムの扱いが上手いから……。
俺も、ミリアムの事を兄貴がみててくれるから、マリンとレイを交代で見て、少しマリンも落ち着いた様子。(マリンの目には俺がレイの育児を十分にサポートしていないと見えているらしい。……でも、ミリアムもいるし、そもそもレイがマリン以外イやだって主張するんだものなぁ……)
日曜の夕方、兄貴はミリアムにサプライズのプレゼント(花束とおっきなうさぎのぬいぐるみ……(うさぎなのか、ここまできてもうさぎなのか、兄貴……))を贈って、来た時と同様、ふらりと出て行った。
……。
まだ、帰らないとか言ってたけど、次は……。
いや、考えるまい。
久々に静かな週末だった……。

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