ロス・サガ

なんぞ玄関にでっかい荷物があると思ったら、黒ビール３ダースだった。

午前中にファックスで送られてきた胸糞の悪くなる事件の案件をどうするかボスと話している時、俺のデスクの電話がなった。 どんなアホな依頼事でもこの件よりはマシ、と思って受話器を取ると、何の前触れも無く、よく知っているけれど全 […]

……結果が、きた。

あれから、俺達が呆然としている間にサガはさっさとロンドンに帰りやがった。 俺は職業意識が働いて、すっかり気落ちしているお袋と、気の抜けた親父を放っておけず、もう暫く実家に留まることになった。

………なんというか。 もう、呆れて、開いた口が塞がらん……………。