何故か、話が急にカノンの事に及んだことに、私は動揺した。
その他
シオンと童虎の話(3)
グリーン・ティの葉を入れ替え、ミロに教わった通り、沸騰していた湯をすこし覚ましてから急須に入れて、空になった湯飲みにきれいな緑色の液体を注ぐ。童虎は、それを嬉しそうに啜ってから、続けた。
シオンと童虎の話(2)
「……よかろう。少なくとも、お前がすべきではない事の参考にはなるかも知れぬ。……そうはいっても、転げ始めた事態をうまくおさめる方法など、無きに等しいのだがな」 そう呟いて、シオンは手にしていた湯飲みを置き、ゆっくりと語り […]