晩餐

折角の誕生日にミロと会えなかった、ときいて、カミュを夕食に誘った。 電話の向こうで、「もう誕生日を祝う年じゃないですよ」なんて笑っていたけれど、それでも、楽しみにしていた予定がキャンセルされてしまう残念さは、いくつになっ […]

シオンと童虎の話(2)

「……よかろう。少なくとも、お前がすべきではない事の参考にはなるかも知れぬ。……そうはいっても、転げ始めた事態をうまくおさめる方法など、無きに等しいのだがな」 そう呟いて、シオンは手にしていた湯飲みを置き、ゆっくりと語り […]